第23話 ラミアとラム
学校では文化祭や体育祭など、様々な行事があった、しかし俺と七香はほとんど何も参加しなかった。
俺は真剣に血の勉強を始めた。
七香は家庭教師のようにいつも教えてくれた。
そして七香の事をより深く知るために、ヴァンパイアの話も聞いた。
七香の先祖は北海道から移動してペズイミランドというところに住んでいた。
極寒の地域だが、火山のせいで一部暖かい場所がある。
しかし狭い地域なので食料を調達するのは大変だった。
家畜をたくさん飼えないので、食糧にする事は難しく、育てながら血を少しずつ摂って栄養にしていた。
そして突然変異が起きて、血から直接栄養を取れる人達が出てきた。
やがてその中から、特に強烈なパワーを持ったスーパーヴァンパイアが誕生した。
初代のスーパーヴァンパイア『ナザレ』は自分達の国を作り広げて行った。
そして最初の奥さんは金髪の女性カテリーナという女性で、その子供もパワーを持った子供が生まれた。
もう少しで広い地域を自分たちの国として征服できそうな時、『ナザレ』は黒い髪のアイノイド女性アレノと恋に落ち平和を願うようになった。
やがて子供が生まれた。
しかし最初の奥さんが産んだ子供達は父親を取られたと思い、アイノイドたちを恨んだ。
その中のパワーを持った子供は『ラミア』と呼ばれた。
アイノイドとの子供でパワーを持った子供達は『ラム』と呼ばれた。
そこから『ラミア』と『ラム』はずっと戦い続けることになった。
今も『ラミア』一族は『ラム』一族を根絶やしにしたいと思っている。
『ラム』の人達は争いを好まないので、できれば戦いたくないらしいが、襲われるとやはり生きるために戦うしかないのが現状だ。
七香はラムの中でもパワーが強い、しかしラミアに見つかるとどこまで戦えるかは未知数だ。
早く覚醒して備えるしかなさそうだ。
慌ただしく時間は過ぎ、年末となった。
クリスマスは七香と2人で穏やかに過ごした。
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