第3話 久しぶりの集合

場の空気が最悪のタイミングで紗耶が来てしまった。

「あれ、、どうしたの?雰囲気変わりすぎじゃない?」

流石に空気を感じ取ったらしい。

雄也も俺も何も言葉を発することができなかった。

とりあえず、紗耶も席につき、飲み会が再開した。空気はこの上なく重いままである。

せっかくあんだけ楽しみにしていた3人の再会なのに、どうしてこうなってしまったのだろう。中学生の時は一回たりともこんな感じになった記憶がない。

「俺は別に自慢話をしに来たわけじゃない。俺がどんだけこの飲み会を楽しみにしていたかわからないだろ。それなのに何だよその言い方。中学生の時はそんな喧嘩腰に突っかかってくるやつじゃなかったよな!」

雄也が、俺に向かって言ってきた。

「お前の話に問題があったんだろ!ふざけんじゃねえよ!俺を嘲笑うために電話してきたんじゃないのか?」

売り言葉に買い言葉になってしまった。

「え、、どうしたの2人ともなんかあったの?」

紗耶がその場をおさめようと口を開く。

「そもそも、紗耶が来てもお前はそんな感じでとっかかってくるのか?俺にはそれが理解できない。もう、俺は帰る。お前らといても何にも楽しくないわ。変わっちまったんだな。」

俺は1万円を机に叩きつけた。

「ちょ、ちょっと待ってよ、、」

紗耶が止めるのを振り払い俺は店を出た。

紗耶には悪いなと思いつつ、雄也の態度がどうしても許せなかった。あんなに楽しみにしていた再会がこんな形で終わってしまうことは想像していなかった。

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