探偵
剣『そして、ここからは三察について説明するけども警察に関しては割愛するね。やることが変わらなすぎるから』
チ「了解にゃあ!」
剣『探偵は基本、『探偵団』と呼ばれる会社を作っていることが多いが、これは向こうの言葉を強引に翻訳しただけで、実際には探偵事務所でもどっちでもいいことになっている』
チ「いい加減だにゃあ」
剣『そのお仕事は基本、さっき言った捜査のお仕事だけど、他にも色んなお仕事を受けるよ』
チ「例えば?」
剣『さっき言った素行調査や浮気調査もやるし、後は護衛のお仕事とかも引き受ける』
チ「ふむふむ」
剣『そして、警察の要請で捜査のお手伝いってのもやる』
チ「にゃあ? 警察を捜査する権利があるんじゃにゃいのか?」
剣『そうは言っても、何だかんだ言いながらもやることは『犯罪者を倒す』って言う正義のお仕事だからね。警察からしても探偵が一緒に捜査すると、『変な捜査をしていない』という証明にもなるので、ありがたくもある』
チ「確かに自分を捜査出来る人と捜査するのが一番信用があるんだにゃ」
剣『そして、こうなる理由の一つが『人手不足』や『捜査範囲』の問題も大きい』
チ「にゃあ? どういうことかにゃ?」
剣『警察の難点として範囲が決まっていることが多い点がある。例えば都道府県の警察はあくまでも自分の県しか調べられないとか』
チ「縄張り意識が激しいんだにゃあ!」
剣『そうなると県を跨る犯罪には対処が難しいってのもある』
チ「こまったにゃあ……」
剣『その点、探偵の場合はちゃんと登録すると国内どこへでも行ける。言い方を変えると他の都道府県の探偵の協力を受けられる』
チ「なるほどにゃあ!」
剣『しかも、たまに起きることだけど、自分の県で起きた犯罪が警察の手に負えない場合ってのもある』
チ「……そんな可能性はあるのかにゃあ?」
剣『まあ、日本では滅多に起きないけどね。実は他の国では起きてたりする』
チ「例えば?」
剣『メキシコの麻薬組織』
チ「一番やべぇ犯罪組織の話が出たんだにゃあ!」
剣『あのレベルになると対応が軍じゃないと無理だからね。そして、宇宙の場合は範囲が広いので頻繁に起きるんだ』
チ「た、確かに犯罪組織の規模が警察を超えると手に負えなくなるにゃあ……」
剣『ただ、探偵の場合は自由にうごけるので、日本中からかき集めることもできる。こういった人手不足の対処には持ってこいなんだわ』
チ「そう考えると持ちつ持たれつだにゃあ」
剣『そして、探偵の中にはそういった武闘派の探偵も居るんだ』
チ「にゃあ?」
剣『俗に言う荒事専門の探偵だね。武装組織を鎮圧に長けた探偵団も居て、こちらはどちらかと言えばSWATみたいな部隊が丸々探偵団になってたりする』
チ「何かカッコいいんだにゃあ!」
剣『探偵は民間会社なのでそれこそ生き残りが死活問題なので、こういった特化戦略を取っている探偵団も多い。そして、もう一つ、賞金稼ぎってのもある』
チ「急に西部劇が出てきたんだにゃあ!」
剣『指名手配犯の逮捕だね。これも色んな情報を交換しながら探している。特に暇なときはこういった指名手配犯を追いかけていたりもする』
チ「やることがいっぱいあるんだにゃあ」
剣『そして、最後に迷宮入りした事件の推理ってのもある』
チ「にゃあ! 探偵っぽい話しが出たんだにゃあ!」
剣『実は憲察のデータベースに、こういった迷宮入りした事件の記録が公表されていて、これを推理して犯人を捕まえると懸賞金が貰えたりする』
チ「面白い仕組みだにゃあ!」
剣『指名手配犯も迷宮入り事件の犯人も民間人が出来るので、実際に民間人が事件を解き明かして解決した例もあったりします』
チ「昼ドラで推理力が発達した主婦が解決したのかにゃあ?」
剣『そういう例もあります』
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