憲察
剣『次に説明するのは憲察です。こちらは現実の検察と似たような役割をしていますが、微妙に違うので名前を変えました』
チ「実際の検察の役割は何かにゃあ?」
剣『ウィキで調べてください。ここでは割愛します』
チ「手抜きだにゃあ!」
剣『端的に言うと警察の捜査が問題なく、適正な捜査かどうか判断して、裁判に立件する云々となっています。多少の語弊もあるので細かい部分は違いますが、概ねこんな感じですね』
チ「適当すぎるんだにゃあ」
剣『それはともかくとして憲察の役割も裁判に必要な証拠の確認と言うのがありますし、何よりも中立の立場で事件資料などを保管するのが大きな目的ですね』
チ「事件資料の保管かにゃ?」
剣『と言うのも警察が調べた後で探偵が調べるってのも発生するので、そうなると警察は絶対資料を渡さないじゃないですか?』
チ「変なアラが見つかったら大変だにゃあ!」
剣『そういうことが無いように憲察が資料を保管するんです。そして、裁判や実刑、容疑者の確保などもこの憲察の役割で、留置場や刑務所などの管理もここのお仕事です。そうでないと探偵専用の刑務所が必要になりますから』
チ「にゃんだか警察と探偵のサポートのような役割のようにゃ……」
剣『実際の所はそこですね。捜査で得た証拠の鑑識なんかもここのお仕事で、ここを通さない鑑識資料は基本的に怪しいとされます。証拠を捏造している恐れがありますからね』
チ「確かに捏造されることもあるんだにゃあ」
剣『しかしながら、この憲察が冤罪に関与することもあるので、ここを通らなくても色んな形で立証すると証拠として証明されたりもしますが、そこにいたるまでは証拠を公表したり、世間にアピールしなきゃいけなかったりと大変だったりします』
チ「にゃあ? 具体的にどういうやり方だにゃあ?」
剣『ネットで証拠を拡散して不正を追求、第三者機関に精査をお願いする』
チ「やりかたが過激だにゃあ!」
剣『まあ、そもそもが互いに不正を暴ける立場だから容赦が無いのよ。しかも汚職してる奴は基本嫌われ者が多いからねぇ……危なくなると手がねじ切れるレベルの手のひら返しをくらう』
チ「いつの時代も信用は大切だにゃあ!」
剣『ただ、捜査に直接関与しないせいか、基本的に汚職自体は少ない。あっても誤認ぐらいだね』
チ「誤認は怖いんだにゃあ……」
剣『流石に誤認はどう頑張っても起きるよ? そういった話は聞くけど、大概は『間違えても仕方が無い』ってレベルの誤認だし』
チ「ヒューマンエラーは永遠に無くならないんだにゃあ」
剣『そんなわけで、警察と探偵のサポートが主なお仕事になります』
チ「わかったにゃあ!」
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