職業
三察制度
剣『さて、ここからは実際の物語に直結するお話に入りましょう』
チ「楽しみだにゃあ!」
剣『まず最初は探偵についてです。この探偵というのは日本での探偵と意味合いが違います』
チ「どういう意味かにゃ?」
剣『この世界での探偵は『私察』と呼ばれる警察の一種なのです』
チ「??? よくわからないんだにゃあ?」
剣『まずは探偵についてですが、現実の探偵とは依頼を受けて必要なことを調べる職業を指します』
チ「例えばどんな?」
剣『概ね浮気調査であったり、裏でやってることの証拠固めですね。良く離婚の証拠固めなどでお願いされることが多いです。その他にも素行調査ですね。不審な噂を聞いて何らかの犯罪を行っていないかの確認です』
チ「色々あるんだにゃあ」
剣『ですが、警察と違い、あくまでも民間会社なので、犯罪の捜査などは出来ません。小説に出てくる探偵のように犯人の推理とかはほぼやらないです』
チ「現実はそんなもんだにゃあ」
剣『ですが、この世界の探偵は警察の一種なのでちゃんと犯罪の捜査権も持っています!』
チ「推理小説通りの探偵だにゃ!」
剣『実はこれには『三察制度』というこの世界独自の理由があります』
チ「三察制度?」
剣『この世界では『憲察』『警察』『私察』の三つがあり、この三つに捜査権があるんですが……』
チ「あるんですが?」
剣『実はこの三つは互いに対しての捜査権もあるんです』
チ「にゃあ? どういう意味かにゃ?」
剣『例えば、探偵は警察、憲察を捜査出来ますし、警察は憲察、探偵を。憲察は警察、探偵を捜査することが出来ます』
チ「ややこしいにゃあ……何でそんな仕組み何だにゃあ?」
剣『平たく言えば冤罪防止です』
チ「嫌な理由が出てきたんだにゃあ!」
剣『まあ、これに関しては警察機構が常に抱える問題点と言えますね。組織が大きくなればなるほど、腐敗も起きる。そして、清廉潔白な人だけが居るわけではなくなり、ずる賢い人が良からぬ方法で点数を増やすことも多い』
チ「何でそんな真似をするのかにゃあ?」
剣『これはどんな組織でも言えるんだよ。人を貶めても何の良心の呵責も無い人ってのが居て、この手の人はどうやっても入ってくる。そして、良からぬことを起こすのは必然なんだ』
チ「困った話だにゃあ」
剣『ただ、警察にそういう人が入ると追い出すのがかなり困難なんだ。犯罪者が犯罪の捜査をするわけだから、隠蔽は容易だからね』
チ「どうすれば止めることが出来るんだにゃあ?」
剣『そのために生まれたのが三察制度だ。互いに捜査権を持たせることで、変な捜査や、汚職警官の防止に繋がっているんだ』
チ「へぇー」
剣『特に重要になってくるのが探偵で、警察の汚職冤罪の捜査をお金でやってくれるのは大きい。現実にはこういった組織が無いからこそ、警察の冤罪が防げないってのもあるからね』
チ「ややこしいんだにゃあ」
剣『そして、こういった制度が警察の信用を守ってくれるという側面もある』
チ「にゃあ?」
剣『やはり、自身を律するにはキチンとした制度で縛るってのも大事なんだ。信用は行動でもって生まれるもので、いくら『警察はそんなことを絶対にやらない!』って叫んでも口だけじゃねぇ……』
チ「警察官も大変だにゃあ」
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