小分け経済論
剣『では小分け経済論とはどういう物か説明しよう!』
チ「不安だにゃあ!」
剣『実はこの制度は江戸時代の藩札制度をヒントに思いついた方法ですので、作者の考えたなんちゃって経済論なので、あまり本気にされると困ります』
チ「本音が出たにゃあ!」
剣『実はやること自体は簡単で『地方に通貨発行権を与える』これだけになります』
チ「シンプルだにゃあ! でもどうして地方に通貨発行権を与えるんだにゃあ!」
剣『最初に説明したように『国土が広すぎる』と格差が激しくなるんですが、それは中央でしか通貨を発行しないからです』
チ「にゃあ! 何故だにゃあ!」
剣『通貨発行権は言うなれば『金の生る木』です。当然ながら政治の自由裁量は大きく上がりますし、それによる経済効果も大きいです!』
チ「微妙に答えていないんだにゃあ!」
剣『これだけでは流石にちょっとわからないと思うので、もうちょっと説明しますと、実は『地方が有利』になるように、わざと固定相場制にしてるんです』
チ「にゃあ? 固定相場制?」
剣『簡単に説明しますと、『お金を常に一定の金額で換金』出来る制度ですね』
チ「それが何で経済を良くするんだにゃ?」
剣『細かい説明はウィキで調べてください。基本的に必ずしも都合が良い訳でないんですが、面白い特性があって、『一度有利に傾くとずっと有利になる』という傾向です』
チ「どういうことかにゃ?」
剣『実は日本の高度経済成長にアメリカが一役買ってるのは知ってるかな?』
チ「知ってるにゃあ」
剣『これは日本とアメリカの間で固定相場制が成り立っていたんだけど、ある時期を超えるとドンドン有利になって経済が延々と成長し続けたんだわ』
チ「凄いことだにゃあ!」
剣『ただ、アメリカにとっては損し続けたことになるので、耐え兼ねて変動相場制にしたんだけどね』
チ「そんなに都合は良くないんだにゃあ……」
剣『ところが、これが地方と中央の場合だとどうなる?』
チ「にゃあ……固定相場制で地方が有利になるように設定すると……にゃあ! 延々と地方が経済発展し続けることになるんだにゃ!」
剣『そして、これによってその国は『損』するかな?』
チ「しないにゃ! 同じ国の中だからむしろ経済発展が加速するんだにゃ!」
剣『こうなるようにしたのが小分け経済論だよ。そして、中央自体はさきほども言ったように中央政権の意向で常にプラスになるように働くのでそんなに影響はない』
チ「にゃあ! つまり中央に集まりやすいなら、お金を地方で産めば良いって話しだにゃ!」
剣『通りです。このお陰で経済はバランスよく発展するんです』
チ「理屈な仕組みだにゃ!」
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