軍艦

軍艦


剣『ではお次は宇宙SFに定番の宇宙船について説明します!』

チ「宇宙船は浪漫だにゃあ!」

剣『この世界の宇宙船は色んなパターンがありますので数えきれないのが現実ですが、ほぼ共通点として卵型をしている点です』

チ「……卵型は珍しいんだにゃ?」

剣『これはアウローラを激流下りするのが原因で、恐ろしいほどのエネルギーの奔流を通るので、必然的に球形の船で無いと困る実情があるのですが、そうなると別の問題も起きるんです』

チ「何かにゃ?」

剣『全長1kmの球形の戦艦の場合…………何しろ全長1kmになると

チ「怪獣出てくるより危険なんだにゃぁ!」

剣『世界でもっとも高いブルジュハリファが828mになるので、それよりデカい球だと、こういった事が起きてしまうんです』

チ「さらっと出したけどとんでもない大きさだったんだにゃあ!」

剣『ちなみに全長1kmの宇宙船は高さが800mにもなりますので、普通にブルジュハリファが隣に立つようなもんです』

チ「びっくりだにゃあ!」

剣『そうは言ってもこの辺はしょうがない事情もあります。何しろ宇宙を行き来するとなんぼワープで早く到達できると言っても、行き来するだけで何か月もかかってしまいます。そうなると大量輸送が出来る船が一番丁度良くなります。その結果この大きさになってしまうんです』

チ「とんでもないレベルの輸送だにゃあ!」

剣『ただ、やはり惑星の重力というのは重くのしかかることになってしまい、宇宙と地上を行き来する限界がこの1kmと言う大きさになります。ですので、宇宙専用の宇宙船になるともっと大きくなることもありますが、大体はこれが最大の戦艦になります』

チ「とんでもない大きさだにゃぁ」

剣『先ほど言った戦艦に強装士バルドーが侵入して乗っ取ろうとする戦略が有効になるのはこの大きさが最大の理由です。大きすぎて壊すよりそっちの方が楽になるんです』

チ「た、確かにそうなっちゃうんだにゃ……」

剣『とは言うものの、現実には宇宙船の戦艦は以下のように分けられます』

   

  全長(m)

駆逐艦 100

巡洋艦 200

戦艦  300

旅団艦 500

師団艦 1000


剣『これぐらいですね』

チ「この師団艦とか旅団艦というのは何かにゃ?」

剣『軍隊の部隊単位ですね。この世界だと部隊の単位が完全にこの船によって分けられるので、地球側が強引彼らの軍編成を真似た結果、こういった言葉になったと思ってください』

チ「色々大変だにゃあ」

剣『実際、こういったことは日本が近代化する際にドイツやイギリスの軍隊を真似る際に強引に日本語を作った所を参考にしています。やはり、わかりやすいように漢字に変えると言うのは大事なんです』

チ「人の世界は難しいんだにゃあ」

剣『それからこういった言い方もしています』


  ブロック     総ブロック

駆逐艦   4        5

巡洋艦  40       50

戦艦  100      150

旅団艦 400      500

師団艦 800     1000


チ「???? このブロックと言うのは何かにゃ?」

剣『ブロックというのは区画の単位になります。ブロックは純粋な戦力の分で、総ブロックは船の運用に必要なブロックも含めた区画ですね』

チ「にゃあ?」

剣『大体ですが、高さと幅が40m、奥行きが50mぐらいの区画で、この区画の中には乗騎士クルマーの小隊が4機、強装士バルドーの小隊40名が準備することが出来るんですが、彼らが寝泊まりしながら生活する環境も含めて艦が保持できる戦力の単位でもあります』

チ「つまり、このブロックが沢山あると強いってことなのかにゃ?」

剣『大体はそうだね。ただ、このブロックが全部使えるとは限らないから、持てる最大戦力って感じかな?』

チ「???何で全部使えないんだにゃ?」

剣『いやいや。備蓄する弾薬とか食料とか、色んな要素が絡むから無理なんだね。大体だけど、駆逐艦ならこれだけの広さがあれば1ブロックは倉庫に使うのが普通かな?』

チ「全部はつかえにゃいのにゃぁ……」

剣『特に駆逐艦の場合は単独哨戒任務も多いので2ブロックを倉庫にして乗騎士クルマー強装士バルドーの小隊を入れて行かせる場合も多かったりする』

チ「色々細かいんだにゃぁ」

剣『そのほかにも細かい設定はあるけど、その辺はその都度説明すると言うことで。何しろ多彩な船の種類がありますから。最後に乗員についての説明』


乗員       総員

駆逐艦    60     300

巡洋艦   600    3000

戦艦   3000   10000

旅団艦  6000   30000

師団艦 12000   60000


チ「乗員と総員はどう違うのかにゃぁ?」

剣『乗員は船の運用に必要な人数で、総員は純粋な兵力を含めた人数になります』

チ「にゃあ……ややこしいんだにゃあ……」

剣『これは流石にしょうがない。この世界の船は基本『空母』なんだ。攻撃も守りも中に居る兵員によって行うのが基本で、船を動かす要員と兵隊とできっちり分けないと大変なことになってしまう』

チ「どうなるのかにゃ?」

剣『戦闘には勝ったけど、船を動かせなくなった……と言うのは実はこの世界では結構あるんだ。変に『乗員も兵隊として数える』と自軍の戦力を間違えてしまうことも多いんだ』

チ「分けていてもしっかり間違えているんだにゃあ……」

剣『そこは人間のやることだから、どうしてもそういうミスが起きてしまう。そもそも頭が良い奴が必ず艦長になると思うなよ?』

チ「また、作者の闇の部分が出て来たにゃあ……」

剣『ま、現実問題として、普通に攻撃を食らって必要要員が足りなくなるというパターンの方が多いんだけどね』

チ「そっちの方がありそうだにゃ!」

剣『それはともかくとして、この船に必要な単位はちょっと覚えて欲しい。これは実は他の宇宙船でも使われる単位になるからね』

チ「はーい」


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