戦争と兵器

バルドー 強装士

剣『では次に戦争……というよりは戦闘についてのお話ですね。戦闘に必要な要素を語りたいところですが、基本的な部分は同じなので割愛します!』

チ「終わったんだにゃ!」

剣『これでは話にならないので、ここでは『バルドー』『クルマー』『スーラー』について説明しましょう!』

チ「段々ハイテンションになってきたんだにゃ!」

剣『まず最初は強装士バルドーについて! これは読んで字のごとく、強化服バディルに身を包んだ兵士です! ちなみに全部リガルティア語なので造語です!』

チ「それならパワードスーツで十分だにゃぁ!」

剣『その辺になると知らんと著作権に引っかかる恐れがあるので、あえて造語を使いました!』

チ「創作の世界は大変だにゃ!」

剣『それはともかくとして、この世界の兵士は基本、強化服に身を包むのが当たり前になります。その理由は何故でしょう?』

チ「兵士の命の安全の為かにゃ?」

剣『それもありますが、最大の理由は『作戦の幅の向上』が理由です』

チ「????」

剣『例えばですが、100mの崖をダイブしてからすぐに走って目的地に向かって走り、その後、下水道を一時間潜りながら目的地に進んでから作戦を開始するって言われたら人間に出来ると思う?』

チ「不可能だにゃ! 最初の崖で死ぬんだにゃ!」

剣『そういうことだね。よしんば生きていたとしてもすぐに走れないし、一時間も素潜り出来る人間は居ない。このように常識的には不可能な作戦が出来るようになるのが大きいんだ』

チ「確かにそれは凄いんだにゃ!」

剣『そして、最大の違いはこのバルドーの戦闘範囲の広さにある。基本的に陸海空宇の四大地形で戦うことが多いからこれが必要になるんだ』

チ「……えーと、陸はわかるんですけど、海と空と宇宙と言うのは?」

剣『そのまんま。海中で戦闘することもあるし、空でバディル着けて空中戦することもある。当然ながら宇宙空間での戦闘も多い』

チ「戦闘する場所が多すぎるんだにゃ!」

剣『それは仕方ないんだ。何しろこの世界には後で説明するけど、『突撃艦』と言うのが存在するんだけど、それに乗って敵の要塞や旗艦に侵入して戦うことも多いんだ』

チ「危険だにゃ!」

剣『そうは言ってもガンダムとかエルガイムとかと違って、普通の要塞はデカいロボットが入り込んで戦えないように通路を狭く作る。搬入用の通路も常識的に考えてロボットが立って歩くほどの通路だと簡単に侵入されちゃうだろ?』

チ「もの凄く当たり前なんだにゃ!」

剣『その辺のやり取りをするためにもどうしても必要になるんだ。細かい話しはさておいて、この強化服バディルは兵器の中でも一番バラエティが豊富な物になります。何しろ兵隊が着ける兵器ですからね』

チ「色んな人が魔改造したんだろうにゃぁ……」

剣『正確には『魔改新』ですね。ちゃんと正式な兵器になってますので。ただ、大きく分けて二つだけあります』

チ「何かにゃ?」

剣『科学と魔法です。生物由来の材料が多い魔法はどうしても有機的なフォルムになりますが、科学型は合金とか強化プラスチックが多いのでアイアンマンみたいな見た目になります』

チ「ここでも科学と魔法の違いが出るんだにゃ!」

剣『とは言ってもこれは兵器全般の特徴ですね。必ずそう言った見た目の違いが出てきます。それからあまりに種類が多いですので、物語でその都度説明を聞いてください。こんなところで説明してると大変なので』

チ「投げてしまったんだにゃ!」

剣『これは流石に仕方が無い。これだけで本が何冊も出来ちゃうレベルだからね。読む側も大変だ』

チ「それじゃ仕方ないんだにゃ」

剣『ただ、この強化服バディルですが、実は使われているのは兵隊だけではありません。工場や現場作業、警察や探偵などの荒っぽいことをする仕事でも使われています』

チ「兵隊だけにはとどまらないんだにゃ!」

剣『まあ、現場猫とかで多々言われているけど、現場は危険がいっぱいだからね。作業員の安全のためにバディルの着用は必須です。それから同じような戦闘が多い警察や探偵でも使われています』

チ「警察はわかるけど、探偵は何で使うんだにゃ?」

剣『後で説明しますが、探偵は警察とほぼ同等の権限を持っています。ですから同じような捜査をすることが多いんです』

チ「なるほどにゃ!」

剣『先ほど説明を割愛したのもこれが理由です。これだけ色んな場所で使われると用途が多すぎてイチイチ説明できないんです。その都度説明するしか無いのでその辺は仕方ないんですよ』

チ「確かにそうだにゃ」

剣『ちなみにこれも全兵種に繋がりますが、操作は『脳波コントロール式』です。使うには慣れが必要になります』

チ「シンプル過ぎるんだにゃ!」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る