絶対許さない。

「遅かったわね。

もう30分も経ってるわよ」

やっとの思いで日働党の施設へと戻ってきた。

何故やっとの思いでここまで帰ってきたか。

それには幾つかの理由があった。

一つ目が、普通に体力が底を尽きた状態で帰ってきたからだ。

二つ目が、途中で転んでしまったからだ。

そして最後。

これが1番大きな理由だ。

「…あんな所まで歩かせるお前らが悪」

「3回目はないわよ」

「!」

そう。

俺は、途中で逃げれるのではないか?と思い、逃走を図ったのだ。

しかしそれは敢えなく失敗。

まるで見計らったかの様に衝撃が走り、そのまま転けてしまった。

二つ目の理由はここに結びついてくる。

俺は何年ぶりに膝を擦りむいた。

血も滲んでる。

俺は絶対この女を許さない。

なんとしてでもこの地獄から抜け出してやる。

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