第二ラウンド まずは一万

「休憩終わ…あら、もう始めてるの?」

女が後ろから現れてきて、休憩時間の終了を告げにきた。

しかし、俺はすでに作業に取り掛かっている。

「なんだ、やっと休憩終わりなのか」

あまりに暇だったので今日はさっさと寝たいという意思から、作業を先に始めていたのだ。

ちなみに、すでに俺は二千文字を書き終えている。

「貴方…休憩時間に頭でも強打したの…?」

なわけねぇだろ!

ちょっと自分から仕事したらこいつはあり得ないと言わんばかりの言葉を投げかけてきた。

「あのなぁ…

別に俺だって自分から仕事ぐらいするわ!」

「嘘をつきなさい。

どうせ、またAIかなんか使って楽してるんでしょ」

「なら確認してみるか?」

俺はそんなもん、バレるとわかってるのに使うはずが無いだろ。

だから俺は席を立って、確認する為にその場を退いたのだが…

「逃げようとしてもそうはいかないわよ。

そうねぇ…後30分で六万文字書いてもらおうかしら。

書けなかったら…まぁ何か罰を与えるかはそのつもりで居なさい」

はぁ!?

まじでこのクソ女の頭はバグってやがる…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る