休憩という名の疲労蓄積
「…これでどうだよ」
改めて五万文字を埋めた原稿を女に見せる。
その原稿は先程のものと違い、句読点の量も多過ぎないようになっている。
「…確かにこれなら、そこまで大きな問題はないわね」
なんとか女の許可がおり、ひとまず半分は完成した。
が…
「これと同程度の量をまた書くのか…」
不意にそう呟き、また始まる仕事が嫌過ぎて大きなため息を吐く。
「じゃあ、3分間休んで良いわよ」
女はそう言い残し、どこかへ行っちまった。
「ふぅ…」
張り詰めていた緊張の糸が解けたかのように、俺はリラックス状態になっている。
疲れを取る為には何かしら、寝たり風呂に入ったりという行為をすると良いというが、3分間しかない俺にそんなことはできやしない。
というわけで俺はこうやって、座ってリラックスする行為を続けている。
だが…この行為すら今の俺にはストレスとなり、疲労が蓄積してしまうのだが…それにはまだ気づいていなかった。
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