第22話 楽しみを見つけるのは、楽しいことなんだ。学校生活を中心にしすぎて生きる子には、考えてほしい。さあ。一件落着を、目指してみよう!

 楽しみを、作ってみよう。

 「オカダ先生、またね!」

 「ハマグリさん?」

 「何ですか、先生?」

 「帰って、受験勉強かな?」

 残念。

 そこは、違います。

 「保健室よ。またね!」

 帰宅。

 「今開けなければ、いつ、開ける?」

 家のリビングで、謎の小袋を、開けた。

 「うっそ!」

 すると、ちょうど、カンザキさんから、LINEが入った。

 「ミナト?タカハシって、あの後、どうなったんだっけ?」

 「あれ?」

 「…あ」

 「…あ」

 どこかに、タカハシを置き忘れてきたのに気付いた。

 まあ、良いか。

 なくしちゃった、彼女のお気に入りリボンが、見つかったんだから!

 リボンは、今開けた謎の小袋の中に、きれいに洗われて、入っていたのだ。

 「ありがとう、おばあちゃん」

 彼女は、信じていますよ。

 あのおばあちゃんは、大好きな先生の親であると共に、魔法使いだったんじゃないのかと。

 「学校が戻ってきてくれたから、きっと良いことあるよ」

 …って、カンザキさんが言ってくれたことも、信じています。

 タカハシは、夜中、泣きながら帰ってきたという。

 「中学校があってもなくても、楽しみは、見つけられる。ケースクローズド!一件落着!」

 うん。

 今日は、本当の意味で、一件落着ですな。



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ご飯です!…じゃなかった、事件です!通っている中学校が、家出(?)をしてしまいました!~男子どもを、ゴミに日に出しましょう~ @maetaka @maetaka1998

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