第19話 大人の社会にも、いじめあり。新しいラピュタがいくつもできて、カンザキさんが、謎の紙袋を受け取った。この袋の中身って、何ですか?

 クラス委員長は、りりしかった!

 「ねえ、オブチザワさん?」

 「…はい」

 「ここで泣いておもらししている中学教師を引き取っていただくことは、可能でしょうか?」

 「ええ?」

 「同じ、チホーコームインですよね?」

 が、この提案にたいして、オブチザワは、首を、横に振るばかり。

 「それは、できません。たしかに、身分上は、同じチホーコームイン。けれど、この人たちとは、一緒にされたくないんだ…」

 大人社会の、いじめ。

 「カンザキ?早くう」

 「計画通り、早く、捨てようよ?」

 「うーん…」

 「どした?カンザキ?」

 「やっぱり、捨てると、まずいんじゃないのかな?」

 「そう?」

 「あの、学校の先生の言うことを守ってやるんだから、良いじゃないか」

 「そうだよ?」

 「学年集会で、言ってたでしょ?」

 「それでも、うちらが、逮捕される危険」

 「…何で?」

 「コームインだから」

 こういうことだから、コームインは、嫌われる。

 「それでは、さようなら」

 「ごきげんよう、オブチザワさん?」

 「カンザキ?そのキャラ、気に入った?」

 ちょうど、同じころ。

 日本各地の中学校で、同じようなことが、起きていた。

 「俺、新卒の学校の先生とかに、きてもらいたくないよ。やっていられないよ」

 各地の中学校が、次々に、家出系の現象を起こして、空へ。

 空に舞い上がっていった、それぞれの中学校たちは、団結。1つに、組み合わさっていった。

 まるで、ユートピア。

 新しい、ラピュタ。

 すると…。

 「待ってくれ、君たち!」

 オブチザワさんが、皆を、追いかけてきたぞ。

 「これを渡すのを、忘れていたよ」

 謎の、紙袋。

 ある高齢女性が、警察まで、届けにきたんだという。

 「中学生たちがくるだろうから、渡してくれっていうんですよ」

 カンザキさんが、皆を代表して、紙袋を受け取った。

 ある、高齢女性?

 袋の中身は、何?





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