第18話 「かぐや様」の漫画の外国語版って、かぐや様の恋は戦争、みたいなタイトルじゃなかった? 外国版にも、良いタイトルがあるんですよ。

 「カタタタタ…」

 壊れた機械のような、音。

 ミニ学校が、泣き止んでくれたんだ。

 「オブチザワさん、ありがとうございました!」

 「礼を、言っておかなくちゃね?」

 「だよね」

 「コームイン、だもんね」

 「また、皆の金を無駄遣いされちゃあ、たまらないもの」

 「だからこそ…」

 「きたね、元かぐや様」

 「生き残りをかけて、ショクタクっていうのをやるんだよね」

 「ショクタク?」

 「退職して燃え尽きたんじゃ、ゴミ」

 「退職後を、どうするのか?」

 「コームインの、弱さ」

 「ゴミ出しの日に、ララバイ…」

 「まさしく、私たちの計画!」

 「それな!」

 「つながった!」

 「男子は、ゴミの日に、出しましょう。学校の集会でも、言っていたよね?」

 男子は、こういう話のスピードに、ついていけません。

 男女の会話の、差。

 「…こりゃあ、戦争ですな」

 「そういえば、かぐや様の漫画って、外国版だと、かぐや様の恋は戦争、みたいなタイトルじゃなかったかな?」

 「さっすが、元、かぐや様」

 「もう、カンザキに戻してくれ」

 「ショクタク、ショクタク」

 「食卓は、キッチン」

 「そうだ」

 「今度は、何だ!」

 「キッチンで殺人とかって、あるよね」

 「コナン君でも、たまにある」

 「それな!」

 中学生女子は、楽しそうだな。

 「ほら、小さな中学校さん、帰るよ?」

 「ちょっと、君たち?」

 「何ですか、オブチザワさん?」

 「君たちが連れている、君たちの先生は、どうするんだい?」

 「…それでしたら」

 カンザキさんが、皆の前に出た。

 「オブチザワさん?」

 「はい」

 「私、クラス委員長をしております、カンザキと、申します。好きな食べ物は、すいとんと干しイモ」

 「…」

 「ちょっ」

 「カンザキ、そこ、関係ない情報だし」

 「今どきの中学生女子は、すいとんとか干しイモ、あまり、食べないと思うし」

 「どした?」

 カンザキさん、どうしたの?





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