第17話 警察官たちと、学校教師タカハシが、手を取り合いはじめた。「うわ。ボーズラブ」 「ボーイズでしょ」 「やめなさいって」やっぱり、きゅん、です!

 「いたあ!」

 警察署の駐車場に、100分の1くらいの大きさにまで小さくなってしまった中学校が、モジモジしていた。

 何人かの警察官も、一緒。

 「あの…」

 「はい」

 「連絡を受けた、ハマグリといいます」

 「ああ、ハマグリさん」

 「ハマグリですが、ぐれません」

 「…こらこら、ミナト?」

 「語源JC」

 「やめなさいって」

 苦笑いの、警察官たち。

 「ははは…。友達皆さんで、この警察署にやってきてくれたのですね?」

 「そうですわ。殿方?」

 「こら、カンザキ。かぐや様かよ!」

 「あら。これは、失礼」

 「…」

 「これが、ケースクローズドっていうのかな?」

 「ミナト?何、それ?」

 「一件落着っていう意味」

 「一件落着?」

 「うん。コナン君の漫画は、外国版では、一件落着っていう名前らしいよ?」

 「うわ。かわいらしい」

「あんなにも、人、死んでいるのにね」

 「きゅん、です!」

 「そこの使い方は、どうかと」

 「…あ!」

 「何?」

 「何?」

 「タカハシ、また、もらしだした」

 「きたなーい」

 「コームインの、プライドよ。永遠に」

 「…そうだ」

 「どした?」

 「たしか、学校の先生と警察官って…」

 「どした?」

 「どした、カンザキ?」

 警察官たちと、学校教師タカハシが、手を取り合いはじめた。

 「うわ。ついに、ボーズラブだ」

 「ボーイズでしょ」

 「やめなさいって」

 負けるな、警察官。

 「中学生たち?私が、連絡を差し上げました、オブチザワです」

 ちな、今どきの警察官は、自分自身のことを本官とは言いません。

 こういうセリフの出てくるドラマ、あるでしょ?

 「本官は、ただいまから、勤務に…!」

 言わないって。

 視聴者に、笑われているよ。

 「…あ。私、わかっちゃったかも!」

 「どした、元かぐや様?」

 「現場の学校の先生も、現場の警察官も、同じ、チホーコームイン。だから、引かれあえたんだよ」

 きゅん、です。





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