ご飯です！…じゃなかった、事件です！通っている中学校が、家出（？）をしてしまいました！～男子どもを、ゴミに日に出しましょう~

第10話 忙しい、忙しいって、言うけれど…。どうして、学校の先生が忙しくなりすぎたのかを、わかっていない先生も多い。悲しい、現実。

　それは、そうと…。

　学校の先生たちって、生徒に、何をうわさされているのかとか、知っているのかなあ？

　小学校も、似たようなもの？

　「カンザキさん？」

　「何、ミナト？」

　「校長先生が、長い話をするけどさ」

　「うん」

　「あれって、マニュアルなんでしょう？」

　「そ、そ」

　「中学校が、いやになっちゃうのも、わかる気がする」

　「まあね」

　「思い出を、返して」

　「そうだねえ」

　「部室に、服とか、置きっ放し。取り戻したい」

　「そこなのか、ミナト！」

　「ポイントカードも、置いてきちゃった」

　「そこなのか、２！」

　「えへへ」

　「ねえ、ミナト？知ってる？」

　「え？」

　「学校の先生は、話が長い。話の整理整頓が、できないからなんだって」

　「落ちた」

　「落ちた」

　「…と、思われても、仕方がない」

　「忙しい、忙しいって…。どうして、忙しくなりすぎたのかを、わかっていない先生も多いからね」

　「わからないままに、授業準備に、テストの採点」

　「強くて尊敬できるコームインだと思われていたころのプライドが、リバウンドをしちゃっているわけ」

　「悲しいよね」

　「学校の先生って、さ」

　「何？」

　「良い格好でいられるのは、基本、学校の中だけ。学校から外に出たら、ただの人。定年退職をしたら、教員時限タイマーが満期になって、爆発。家に戻されたら、やること見つけられずに、邪魔者に変わる場合もあるんだよ。昔は、尊敬されていたのにね」

　「…学校から外に出たら、ただの人か」

　「どう、ミナト？」

　「わかる気がするから、やっぱり、怖い」

　「まあ、退職しても、死ぬまで、コームインの身分は残りますけど」

　「…」

　「爆発したくなかったら、ショクタクのルートを選びましょう！」

　「カンザキさんは、言うなあ」

　ねえ。

　中学校さん？

　帰ってきてくれるんですよね？