第6話 学年集会で聞いた言葉を、思い出そう。今どき男子やら学校の先生を、ゴミの日に出してあげよう!何かが、変わる。きっと、変わるぞー!

 「今どき男子やら学校の先生を、ゴミの日に出す!」

 この言葉が、忘れられない。

 「ミナト?」

 「何?」

 「次のゴミの日、いつだっけ?」

 「カンザキさんまで、言うか」

 「不安だもん」

 「不安だねえ」

 中学生女子の日常は、不安だらけです。

 「あの…、オカダ先生?」

 「あら、カンザキさん」

 「TV番組で、見ましたけれど…」

 「カンザキさんは、ネットだけ生活では、ないんですね?」

 「そりゃあ…、私、今どき男子たちのように、努力できない人には、なりたくありませんから」

 言うなあ。

 「オカダ先生?」

 「はい」

 「男子とかって、努力してくれません」

 「とか、か…。新卒教師も同じって、言いたいんでしょう?」

 すご。

 お見通し。

 「皆、悩む?」

 「はい」

 「そういう男子と一緒に生きていくのは、つらいでしょうね…。私たち女性は、努力ができなければなりません」

 「ですよね」

 「努力ができる女性は、美しい」

 「オカダ先生?」

 「何?」

 「お父さんに、聞きました」

 「何を、ですか?」

 「だから、バブルのおばさんたちは、早く、この日本からいなくなってほしいとか、思われちゃうんだよって?」

 「…」

 「先生?」

 「…」

 「バブルのおばさんって、何ですか?」

 「…」

 先生は、何も言わなかった。

 オカダ先生は、再雇用の、養護教諭。

 年代的には、バブルと呼ばれたおばさんの仲間なんだそうな。それで、言い返せる力がなかったのか。

 中学生女子よ、もっと、強くなれ!

 …だなんて、言っていたら。

 ほら。

 また、事件ですよ。

 中学生の生活は、忙しい。

 こら。

 誰ですか。

 今どきの中学生は、何も努力しなくて良くて、楽だなんて、言うのは?

 違います。

 ハードル、上がりっ放しですよ。

 「…では、教えましょう」

 キター!

 大興奮の、彼女たち。

 ここから、男子ゴミの日計画が、現実的になってきたからです!


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