第5話 学年集会に、負けないように!中学生活は、不安ばかりの日々なんじゃないの?不安を、具体化して、生きていけるようになりましょう!

 中学生生活は、事件続きです。

 またも、女子会集会。

 やばいよ。

 やばいよ。

 この国は、どうなっちゃうんだ!

 オカダ先生に、その絶望集会で話されたことを聞かせてあげた。

 「あら。集会で、そんなことを言われたんですか」

 「そう!」

 「そうなんです!」

 オカダ先生は、お疲れモード。

 重々しく、口を開いた。

 「あなたたち中学生には、わかりにくい話になっちゃっているのかしらねえ…」

 何?

 保健室が、ざわついた。

 「あなたたちの親が中学生だったころと比べて、男子との付き合いは、難しくなりましたねえ」

 はい?

 日本は、レベチ国だったのか?

 「日本の、失敗」

 「日本で1番のがんばり屋さんだった、シューショクヒョーガ期の子たちを、放っておいたリバウンド」

 「これで、ショーシカ」

 「一人息子が、ちやほやされて、弱くなりすぎた」

 オカダ先生は、難しいことを言う。

 「あの、オカダ先生?」

 誰?

 ああ。

 クラス委員長の、カンザキさんも、この保健室にきていたんだ。

 「オカダ先生?」

 「あら、カンザキさん」

 「私たち女子は、あの、私たちと同世代の男子と結婚したと、仮定しますよね?」

 カンザキさんは、積極的だなあ。

 「…皆さんは、不安?」

 「はい」

 「そうね。中学生活は、不安ばかりの日々でしょう?不安を、具体化して、生きていけるようになりましょう」

 「はい」

 「それができれば、男子との生活も、我慢できるんじゃないのかな?」

 うわ…。

 話が、変な方向にいっちゃっていないか?

 今どきの中学生活は、こんな感じで過ぎていく。

 「カンザキの、せいだ」

 「すまんくす」

 こういう事件に、私たちは、どう、立ち向かっていったのか?

 「これは、その記録である」

 ふふ。

 カンザキさんなら、そういうことを言いそうだな。

 楽しい時間なら、いつまでも、続いてほしいんだけれどな。





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