第2話 目覚め

目が冷めたらそこは白い天と白い壁に囲まれ

ベットの上に拘束された私が居た。

どうやらうまく死ねなかったという事実と自身に起きている状況の異常さに頭が混乱する。

唯一動かせる首を使って周りを見ると病院で見たことのある機械が管を通して私に繋がっていた。

「やあ、目が冷めたかい?」

周りを見ていた私に突然声がかけられたら。

「気分はどうかな?変なところはないかな?」

その声がする方を見るとヨボヨボの白衣と薄汚れたシャツを着ている男が立っていた。

「うんうん。どうやら数値的には異常は無いみたいだね。」

男は私に繋がれた機械を弄りながら呟いた。

「ここは何処ですか?私を家に返して下さい。」

男は少し驚いきながら

「ここは日本生物研究所のESP研究機関さ。

残念だけど君を家に返すことは出来ないな。

それより体に異常は無い?」

.「返すことが出来ないってど言う事ですか!」

私は取り乱しながら答え男は笑って答えた

「君はねもう死んで怪物に成ったんだだからもう一般社会に戻る事は出来ないんだよ」

私はその言葉を聞きあの記憶を思い出す

「だから君にはここで研究の役にたってもらい人類に貢献してもらう事にしたんだ。」



それからの日々は地獄だった

再生力テストと言われ体の皮を剥がされ

血液採取と言われ全身に太い針を刺され血を抜かれ

爪、指、手、腕、肩、足、腰、腸、胃、肺、心臓

目、耳

、歯、髪、至る所を実験と称した拷問で麻酔もされず奪われ涙と血を流し痛みから叫んでいた。

それでも私の体も心も壊れる事を許さなかった。

私の体は再生し次の日には失った部位は存在を主張していた。泣いて叫んで理由を聞けば皆揃って

「お前が能力者なのがいけない」だった。

そんな狂気が終わったのは3年後の夏だった。

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