怪物を呪う怪物の少女

@Hihumiyass

第1話私が私を呪った日 PM16 :30

「お前生意気なんだよ!」

その日は何時通りの嫌な日だった

「どうせお前何て、誰も助けてなんてくれないんだからな!」

その時の私は何を考えて居ただろうか?

私はいつも孤立していた。

この時も孤立していた私をいじめのターゲットにしたいじめっ子集団に虐められていた。

「■■■■■■■■」

いじめっ子達が何かを言っていたがどうせくだらない事だった事を覚えて居る。

「どうせお前は誰の役にもたたないんだから、俺の練習相手にしてやる!」

いつまでも抵抗しない私に対して調子に乗ったリーダー核のやつが柔道の授業で習った技の練習台に私を使ってやると言い私を投げた

「おいこれはまずいんじゃないの?」

「えっこれ血じゃ」

たいして練習していない不完全な投げにより私は花壇の角に後頭部を強くぶつけてしまった。

「ねぇこれやばくね!」

意識が遠のく中慌てるいじめっ子集団達の様子を楽しんでいた。

「  」

私の意識はここで失った。






しばらくして私は地獄の中で目を覚ました。

「私生きてる?」

私は周りを見渡し地獄を見てしまった

「なに…これ…」

周りには体を上下に引き裂かれ内蔵が撒き散らせれている者

手や足をもがれ痛みに藻掻きながら死んだ者

そして自分の真っ赤に染まった手の上で全身の血を吸われ苦悶の表情を浮かべるリーダー核の子

私は私がしたこと覚えて居なかったが状況から私がこの子達をこんな物に変えてしまった事を悟った

「うそ…これ…私がやったの…」


「いや…いやぁぁぁぁぁぁぁ」

私は私がしでかしてしまった事の罪に耐えられなく成り泣いてしまった。

「こんにちはお嬢さん、そんなに血だらけでどうしたのかな?」

「わだぢじが みんなを こんなにしぢゃっだ どうしよぉ」

私は泣きながら自分の罪を告白した

「おやおやそれは大変だねぇ」

老人はそう言うと私に近づき手を撫でるように頭に乗せてきた

「えっ?おじさん何にしてるの?」

「これは大変だ君は何故まだ自我を残せて居るんだい?」

「おじさん何言ってるの?」

私はこの老人の不気味さに自身の罪よりも老人に対する恐怖が勝ってしまった。

「少し君の中の怪物を呼び起こすだけさ、何心配する事は無いさ。」

そう老人がそう言うと私の中に居た何かが私と言う存在を上書きしようと汚染し始める。

私の中で私と私以外の感情が入り乱れ私は私が消える恐怖を感じそれを私の中に居る何かは喜んでいた。

私の恐怖が何かの喜びに成りつつ有るとき自身の罪に対する考えが

彼等の肉片に対しての恐怖が

塗り替えられて行く

彼等が死んだのは、バラバラに成ったのは彼等が私より弱かったのがいけない。

私の血肉に成れた事は彼等に取って一番の喜び

彼らの肉は酷く不味かった

私の中に忘れ投げれば成らない有っては成らない記憶が流れて来る。

「ねぇ許してよねぇってばぁ!!」

聞こえて来るのは不味かった肉達の下品な断末魔

見えるのは私が彼等をバラバラにし飛び散る血飛沫

私が彼等を肉片にした記憶だった

「あっあっあぁ」

すでに泣くことすら出来なかった

すでに私は私では無くなって居た

だから私は偶然ランドセルから落ちていたハサミを使い自死を選んだ

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