第30話 脱資本主義に最も貢献するのは電気自動車

 脱資本主義とは既に書いたように、お金を使わない世界を目指すことです。そして、我々は、様々な技術によって最小限のお金で生きていけるようになっている。だけど、資本主義はそこで金儲けをする為に買う人を騙すのです。


 少しでも安く作って、少しでも高く売る。これが金儲けの鉄則だからそうなるのでしょう。しかし、そういう中から、将来的に見て非常に安くなるモノが出て来ました。


 それが、今話題の電気自動車です。電気自動車の何が良いかと言えば、ガソリン自動車に於けるエンジンであるモーターが半永久的に使えるという事です。


 私たちは、これまでガソリンエンジン車に乗って来たのですが、エンジンに寿命があり、或いは、燃費が向上することで新しい車を買わされて来たのです。もちろん、デザインと言った見栄えもありますが、もしそれだけなら、そこだけ変えれば良い。


 しかし、メーカーにそんなサービスはないし、もし、有ったとしたら新車を買う以上に高いサービスとなるでしょう。車検にしても整備にしても、日本だけにある制度であり、外国にはない。


 とにかく、お金の掛かることばかりであり、その為に私たちは必要以上の労働を強いられているのです。


 ところが、この電気自動車ではモーターは死ぬまで使える。基本的に買い替える必要はなくなるのです。もちろん、今の製造販売システムではそれは実現できないでしょう。


 電気自動車が自分で作れる様な製造販売システムに変えれば出来るのです。


 基本となる車台とそれに取り付けられる車体にモーターに電池にタイヤなど。全てを部品として購入し組み立てられる場所を借りて自分で組み立てる。完全カスタマイズの車という事です。


 もちろん、それらの部品に対する管理は自分でしなければなりませんが、それはきっとスマホのアプリに任せれば出来るでしょう。各種部品の異常だって、常にスマホが監視し管理していれば問題はない。


 仮に交換が必要になるような部品に関しては、スマホが自動で発注してくれる。変えたい部品があれば、自分で検索して選ぶ。そのスマホのアプリによって、陸運局のサーバーと連動していれば車検などは要らなくなる。


 本当に乗りたい車を安く長く乗れるという時代の扉が開かれつつあるのです。そのアプリを保険会社が作れば、運転時間、運転場所などに依って細かくリスクが算定され、保険料だって驚くほど安くなるでしょう。


 大事なのは、技術で安くなり少ない労働で楽に生きていけるかを考えることではないかと思います。その為に頑張る。くだらない金儲けに精進している様では未来はないのです。

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