第22話 壊れること失うことの意味を知ろう

 組織が壊れること、或いは家庭が壊れることを恐れる人は多い。そして、得ているモノを失う事を恐れる人も多い。


 そして、そうならならない様に必死で守る。守るためには滅茶苦茶無理をする。


 しかし、その結果、全ては壊れ、全てを失う。そして、何がいけなかったのかを考え悔やむ事になる。だけども、その答えを導き出すことは出来ない。


 だって、一生懸命頑張ったから。


 今や頑張るとは無理をするという事ではないだろうか?


 頑張るとは我を張るという意味であり、無理をすることではない。むしろ、理を通すこととなる。従って、頑張ることは楽でなければならない。


 しかし、この意味を知る人は少ない。だから、全てを壊し全てを失う事になる。


 一体誰が、こんな嘘を教えたのだろう。それは、学校である。


 学校では、頑張ることとは無理をすることではないだろうか?


 そして、教師は頑張れと言い続ける。恐らく、そういう教育を受けた親たちもそうだろう。その結果、子どもたちは全てを失う事になる。


 無理とは理がないと書く。従って、絶対にやってはいけないことである。これをやることで全てを間違える。しかし、頑張ったと勘違いする人たちは、その間違いに気づくことはない。


 これが人間を苦しめる最大の原因である。


 生きるためには理を大事にするべきである。理とは何かと言えば自然である。自然に生きることが我々人間の使命であり、そうやって生きるからこそ人間は人間として楽しく自由に生きれるのである。


 その理を失えば、人間は生きていけなくなる。生きていけなくなる人間は滅んでしまうのである。滅びとは理に逆らうことで起こる理であり、それに逆らうことは出来ない。


 もし、苦しい人生を送っているなら、理に逆らったからである。今風に言い換えれば頑張ったからという事になる。もちろん、本当の意味の頑張りは必要だが、学校で教わる頑張りは不要である。というか絶対やってはいけないのである。


 理に適う生き方をしよう。そうすれば全ては良くなる。そして、それが出来るのは人間の理である。人間の本質である。その為に、人間には全てが備わっている。


 生きるのが、苦しい人ほど、辛い人ほど、このことを思い出すべきである。何故なら、このことを忘れるからそうなるからだ。


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