第15話 お金を捨てることで起こる事

脱資本主義とはお金を捨てることです。それで何が起こるかということについて書いておきます。資本主義というのはお金によって成り立つわけです。そのお金を捨てるという事で天地がひっくり返ることになる。


先ずは、銀行が無くなる。お金を使わないので当然です。もちろん、中央銀行も存在価値を失います。その結果何が起こるかと言えば、政府が要らなくなるのです。そこから見えるのは、政府が何をやっていたかでしょう。


各種補助金や各種事業の予算編成、税金の徴収、などなど、要は政府とはお金の万人だったという事です。資本主義を捨てることで政府が消えるという事。つまり、資本主義とは国家主義であったということになる。


資本主義が一体何なのか?を知らない人は実に多いと思います。実際に資本主義を捨てずとも、資本主義を捨てるシミュレーションをやるだけで、資本主義の正体が見えてくるのです。


お金とは実に便利なモノですが、私たちはその便利さの虜になっていたのです。そして、気づかぬうちに資本主義という名の下で国家の奴隷になっていたという本当の姿が顕わになるのです。


お金を捨てた後の必要物資の流通はどうするのか?という問題は、これから考えれば良いので一先ずおいておいてください。何事もいっぺんにやると混乱しますから、分けて考えることが重要だと思います。


この21世紀に奴隷制度があったとは誰も気づかないでしょう。


それだけ巧妙に仕組まれていたということです。しかし、私たちは随所に主権者ではなく奴隷と感じることはあったのではないでしょうか。そうした実態を隠すのも言葉なのです。


言葉を巧みに使えば、白を黒に見せることが出来る。幸せと不幸を入れ替えることだって可能なのです。もちろん、天国と地獄を逆にすることも出来る。言葉に不可能はないのです。


私の指摘をうがった見方だと一笑に付すことは可能ですが、誰もが不安や不満を抱えている状況が、一笑に付すことを許さないのではないかと思います。


何となく違和感を持ちながらも、それを受け入れてしまうのも「みんなが満足する世界は幻想だ」という思い込みではないかと思います。


何故、「みんなが満足する世界が幻想」なのかを解説すると、学校教育によってみんなを同じにするからです。みんなが同じものを欲するように仕込まれることによって、「みんなが満足する世界は幻想」になるのです。


もし、みんなが好き勝手に自由なものを欲すれば、答えは変わります。


大事なのは環境なのです。どういう環境を作るかによって人々の考え方は違うモノになる。資本主義という名の国家主義は、国民の考えを同じにすることで維持できるモノであり、それが壊れると必然的に壊れるのです。


人間はみんな違います!!!!


これが真実であり、人間の持つ特徴と言えるでしょう。それを根底から覆し、人間はみんな同じだと思わせることで、この特殊な資本主義という名の国家主義という思想が確立されるのです。


もちろん、そこで国民と呼ばれる奴隷たちが、みんな満足して幸せに生きていけるのなら、その思想を持ち続ける意味はありますが、今の現状を見て、その価値も意味もない事は一目瞭然ではないでしょうか?


別に、国家に反抗する必要はないのです。国家を捨てれば良い。そして、それはお金を捨てることで実現できるという非常に容易い事なのです。別に、他人がそうするからとかしないからという事は関係ないのです。


自分がどうしたいかで決めればよいのです。お金を捨てるとは、お金を使わない生活を目指すこと。お金を使わない生活が出来れば良いだけの事です。その為にやるべきは頭を使う事です。


どうすれば、それが出来るかを考えること。自分で考えて行動することが最も重要になると思います。そして、自分で考えて行動することこそ、人間本来の姿であり、そのことが出来るのは人間だけなのです。


これが出来れば、人生は楽しくなります。人間は自由な生き物なので、他人からの指示や命令で動くのが一番苦手なのです。しかし、実際は指示や命令で動くことでお金を貰えるから仕方なくやっている。


だから、人間はどんどん腐っていくのです。脱資本主義、お金を捨てるというのは、失われた人間を取り戻すことを意味します。人間らしく生きたい人は、お金を捨てることを考えていくべきだと思います。


そして、大事なのはお金を使わなくしていくことは別に犯罪ではないという事です。むしろ、エコであり時代の流れに沿った行動と言えるわけです。ある意味、時代はお金を必要としなくなりつつあるということかもしれません。


他にもお金を捨てることで起こる事があるので、それはまた次回に・・・

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