第10話 ギブ社会を作る為の教育
というわけで、ギブによって作られる社会を築く方法を書こうと思います。
それは、資本主義の社会が何故築かれているかを見ることで分かるでしょう。資本主義を支えているのは当然お金であり、お金がなければ何も始まりません。しかし、大事なのはお金ではなく主義です。
主義という思想を人々に受け付けなければ資本主義は作れないし維持できないのです。そして、その為に重要なのが学校教育という事になるのです。資本主義の主義を支えるモノは何かと言えば競争です。
資本主義は争うことで活況となる主義です。だから、資本主義世界では戦争がなくなることはない。逆に言えば、脱資本主義、資本主義が消えれば戦争はなくなるという事になる。
そして、その争いの種を撒き散らしているのが学校となります。学校で行われているのは授業ですが、その実情は競技なのです。教科学習をさせることで個人差を浮き彫りにし優劣という評価を付け、子どもたちに競争心を煽る。
運動会から各種発表会といった競技会が学校では目白押しです。その中で、子どもたちは他人と争う事を強いられ義務付けられていく。そして、その戦いに勝たなければ、良い学校にも良い就職も出来ないと煽るのです。
そして、そうやって煽りまくられ戦うことで勝利を手にし成功することでそれを引けらかす。その成功度合いに応じて競い合うようにお金を使わされることで資本主義は活況になるのです。
ギブ&テイクという一見合理的とも見える取引が、少しでもテイクを増やそうとなるのも、こうした争う精神がもたらすモノであり、世の中は殺伐としてくることになるのです。
そうした競争原理を生じる最も大きな要素は何かと言えば集中です。人を集めることで争いやすい環境をつくること。みんなを学校に行かせること。そして、全員に同じ内容を教えること。
こうした集めることで争いが引き起こされる土壌を作る事が大事なのです。そこで優劣をつけて更に煽る。それがこれから先の人生を明るくすると煽る。我々は物心ついたころから煽られまくって生きているのです。
他人よりも良いモノを、他人よりも良い生活を、そうした競争心が資本主義に力を与えるのです。逆に言えば、そうした競争心がなければ資本主義は成り立たない。みんなが今の生活で良いと思えば何も売れなくなるでしょう。
もちろん、生きていくのに必要なモノは手に入れようとするでしょうが、それは買うのが作るのかの選択もあるわけで、今の経済規模の三分の一も要らないと思います。
当然、その分労働も必要ないわけで、私たちはその分自由を手にすることが出来る。
最初のギブ&テイクという取引から生まれた貨幣経済が、こうした競争心を煽ることで資本主義という人類滅亡を引き起こす考え方を生み出しているという事です。
従って、その逆を考えれば全ては解決する。
その一番は人を必要以上に集めないということ。そして、同じことを教えないし、させないということ。この地球は実に広いです。狭いと思われる日本に於いても、人が住んでいる土地より住んでいない土地の方が遥かに広い。
何故、わざわざそんなにくっついて生きるのか?
何故、知るべきことや知りたいことは山の様にあるのに一つの事しか教えようとしないのか?もっと、知りたいことや興味のあることをそれぞれが知っていく様にすればもっと充実した人生が得られるのではないかと思うのです。
人間は何のために生まれたのか?何のために生きるのか?と言えば、好きな事をやる為、興味のあるとをやる為ではないのかと思うのです。その根本を資本主義は奪うのです。
そして、競争心を煽る為に、無理やり全員に同じことをさせる。そして、それを評価し優劣をつけて煽るわけです。
そういう人生に人間が何時まで耐えられるのか?まあ、耐えられなくななったから人口減少が始まったのではないかと思うのです。
起こる現象をしっかりと検証し見極めることが重要だと思います。そこにこれからやるべきことが隠されているから。我々が苦しいと思う事には必ず理由があるのです。別に個人がどうのこうのという理由ではなく、多くの人が苦しむのであれば、それは社会に大きな問題があるということです。
そして、この社会を作っているのは資本主義であることは間違ないないわけで、問題は資本主義にあると見るべきではないかと思うのです。
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