第3話 何故、お金を捨てるのか

 脱資本主義という分かりづらい言葉で始めているのですが、それが何かと言えば、既に書いたようにお金を捨てるという事です。


 言葉にすれば簡単な事ですが、これだけ私たちの生活に入り込んだお金を捨てるという事が果たして出来るのかという疑問があるでしょうし、それより何故捨てなければいけないのかという疑問があるでしょう。


 そこで、その理由を書いておこうと思います。


 既に前回一部を書いているのですが、一見万能に見えるお金なので人間がその力の依存するということが最大の理油です。資本主義とはお金に依存する人たちの社会であり、それが何をもたらせるのかは現状を見れば分ると思います。


 一般に依存症は病気とされ場合によっては薬などを処方し治療されるわけです。


 しかし、誰もがお金に依存してもそれを病気だと呼ぶ医者は居ない。何故なら、お金がないと生きていけないからという理由だと思います。


 とは言っても、依存症に変わりはなく、その結果、お金の為に平気で嘘をつき、他人と争い、そして自分も傷つき疲れ果て、病気して死んでいくという人生を多くの人が歩んでいるのではないでしょうか?


 今や幸せは絵に描いた餅にしか過ぎず、一時の満足と快楽で日々をやり過ごす人も少なくないでしょう。もちろん、そういう人生を否定する気はありません。それが自分で選んだ人生であるならば・・・


 しかし、現実にはそれ以外の人生は殆どないわけで、選んだつもりもないし選びようもないのだと思います。


 だけども、原因が分かれば対処の方法があるわけで、それが資本主義を捨てる、お金を捨てる生き方だと思うのです。


 資本主義の中にいると、お金が人を助けるのであって、それを捨てることは死を意味すると見えると思います。しかし、果たしてお金は人を助けているのでしょうか?


 色んな側面があり、どれが本当の姿かを見極めるのが難しいと思います。


 とは言え、この世はお金に関するトラブルが余りにも多く、むしろ、お金は争いの元になっていると見るべきではないかと思うのです。お金を捨てれば本当の答えが見えてくるのは確かだと思います。


 そして、私はそれが見たいと思います。本当の人間とはどういうものなのか?


 今や人間不信は最高潮ではないかと思います。これは人間社会の崩壊の前触れだと思います。その結果として突き付けられる未来が人類滅亡なのです。


 そして、それを阻止する方法はこれしかないと思うわけです。

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