ルフト大戦

9-1 出現

今回投稿が凄く遅れました。ちょっと書く時間が無かったので……。

申し訳ございませんでした。

※ほぼMr.Eとの打ち合わせ回です。





「Mr.E、調子はどうだい?」


姉貴とジーナにジャンブルドックを持ってきてもらった次の日、機体内でミッションディスクの調整をするMr.Eを見かけた。


「そこそこ、と言った所か。Mミッド級のボディにHヘビー級の腕部を付けているからな。それに近接時に左のアームパンチのみと言うのもな」


そういや元々クローとか付けてる機体乗ってたんだったな。


「ちょい火力不足?」


「少しな。極力切り替えの隙を無くしたい」


「なる」


じゃあ、そこら辺含めて改造……って、どう足掻いても全部外付けになるんだよな〜。

予備弾倉は腰に付けるとして……。


「2連SMMとか使い捨ている?」


「出来れば。ふむ……はどんな改造機に乗っていた?」


「そーだなー……最後の方……いや赫奕かくやくの方だとバーグラリーか」


端末のアーカイブから見せーの。


「ふむ……ならば3連SMMを外しガトリングに。両肩にミサイルを」


「シンメトリーに近付けるのか。スモークはどうする?」


「少しイレギュラーだがミサイルの下辺りに付けれないか?」


Hヘビー級だから行けそうだが、バランスが……頭ふらつくぞ?」


「扱ってみせるさ。PSの名にかけてな?」


ニヤリと笑うMr.E。

さすが。


「じゃあ、後は左腕を外付けだがクローにでもしとくか」


「でかいので頼む」


「りょーかい」


あ、ついでに右腕にアームマシンガン付けとくか。

普段はソリッドシューター(リニアガンらしいが排気煙出てたりするからバズーカみたいなもん)で、小型とかにガトリングと合わせてばら撒く感じで。


「あ、手持ちはソリッドで良いのか?」


「そうしてくれ……結社製だがこの世界にあるのか?」


「発掘品の中にいくつかあったから壊れてる分をニコイチで直しといた」


「助かる」


「足周りはこのままジェットでいく?」


「加速度を優先したい」


そのままねー…。

んで、スクラップの山の中から掻き集めて装着!完成!


「頼りにならねえ部品が50はあるし何かてんこ盛りのゴリラだな……」


「スクラップから出来たのだから悪くない。この機体で中央政府に殴り込んでやるさ」


「そりゃ頼もしい。あ、一応機体名だけど、フル装備の時はファラゴジャンブルドックで登録しといた」


「うむ。意味は?」


「寄せ集めの寄せ集め。ファラゴってのも寄せ集めって意味が有るからな」


「なるほど、ややこしいな」


まー日本語よりかはマシだけどな。

同じ意味で言い方が複数有るのは何処の国でもあるけど(ウシとベコみたいに。どっちも牛を指す)で読み方が複数有るのは難易度高過ぎだっての。

サユリに教えてもらってた時に発狂しそうになったわ。


「ま、パーツが見つかったら隙き見て交換してくれ」


「了解した。そう言えば前に言っていたシミュレーターだが」


あーアレかー。

元々シミュレーター自体はデータがありゃあ、どんな相手とでも戦える。

ただ、こっちの世界のは向こうエンハンブレのヤツとは違ってスコアを競うだけ。

対戦出来ないんだよな。

けど。


「グランドロアが今プログラム組んでくれてるぜ。近日中には対戦出来るようになる」


「それは楽しみだ。腕を磨くには実戦の方が良いがな。物資が限られていて無理は出来ないから、今までは個人で修練、慣れてきたら合同で動かす……だけだったからな。対戦形式のシミュレートが出来るならば練度が上げやすくなる」


だよなー……だからエンハンブレのクルー達は実戦を想定したシミュレーターで修練した後に対戦形式でやってる。

なのでエンハンブレ卒の兵士は二等兵でも軍に戻ると教官出来るらしい。


「後はあたい自身の機体か〜……」


「まだ見つかってないのか?」


「丁度いいのが無くてなー」


『そんなのその内見つかるにゃ』


ひょっこり顔を出したのは昨日目覚めたメイミお嬢様の機体、猫型機械生命体のジョセフィーヌエイトだ。


「おージョセフィーヌかー。記憶メモリの方はどーだー?」


『ぼちぼちにゃ』


ジョセフィーヌはどーやらあたい等の次元の住人だったらしく、軍の事も知っていた。

元々軍の諜報部に在籍していたが、とある組織を調査中に下手こいてばらっばらにされて、気がついたらあたい等に新しく組み上げられてたそうだ。


「てかその名前、いいのか?元の名前あんだろ?」


『いいにゃ。諜報員にゃにゃまえにゃんてコードネームでしかにゃいにゃ。それより得た情報を持ち帰れにゃいのが問題にゃ』


「そりゃそうだ……ちなみにどんな情報?」


『そりゃ言えにゃい……のだけど、確かケイトはエンハンブレのクルーだったかにゃ?』


「おう」


『だったら問題にゃい。量子教についてにゃ』


なんですと!?


『あの教団、特にトップにゃけど、教皇専用の機体を作ってたにゃ』


「専用機?そりゃ作るだろうが」


逆に作らない方がおかしいが……。

よくある王族専用機とかだな。

乗り手が強いかどうかはさて置き、象徴だったり特別な機能持たせたりで作る事は良くある。

地球でもエアフォースワンみたいな大統領専用機や、日本の皇族専用車両だな。


『うちが調査出来た範囲にゃけど、コンセプトが異常にゃ。そのコンセプトのせいで機体性能も異常になってるにゃ』


「例えば?」


『それは……』


「大変じゃい!……ですわ!」


突然、メイミが割って入ってきた。

それも切羽詰まる感じで。


「どしたん?」


「なんだかよくわっかんねえもんが群れでカチコミかけて来やがった!……ですわ!」


————————————————————

オマケ


早朝


ケイト「Mr.E、早いね」


Mr.E「コイツの整備をやりたくてな。そっちこそ早いではないか」


ケ「まーな。昨日許可もらえたからな。何機か直ぐにでも組みたいし」


Mr.E「まさかスクラップの山の中にATが埋まってたとはな」


ケ「気づいてはいたんだが、鉄錆団と違って勝手はできねぇからなー」


整備工場の親方「おう、お嬢ちゃんとミスターじゃねぇかよ。朝っぱらから組み立てに来たのかい?」


Mr.E「俺はコイツの整備を。コイツは組みにだ」


ケ「そっそ。必要な分は揃ってるしな。早速始めよーぜ」




幼女達組み立て中…………




ケ「やっぱATは組み立て易いなー。昼前なのに数台出来たぜ」


親方「こんなに組み立て易いのは初めてだ。けどこりゃあ……」


ケ「何か問題が?」


親方「安全性の欠片もねぇな!装甲と呼べるほど分厚くねぇし」


ケ「9mmパラなら防げるぜ?」


親方「5.56のライフル弾なら突破すんじゃねぇかよ。フルメタルなら紙だ紙!それにこの足周り!ローラーで走ったらどうやって曲がる?」


ケ「親方、アレ」


親方「……………………なんでMr.Eはあの速度でスイスイ曲がれてんだ?角も直角によ?」


ケ「スイスイ行ってんのは体重移動な。直角に曲がってんのは足に付けてるターンピックな。パイルバンカーを打ち込んで曲がってんだ。アレを利用して全方位に回転しながら弾ばら撒いたり出来んだぜ?」


親方「味方も殺す気か?こんなん誰が乗りたがるんだよ……」


ケ「普通の兵士じゃあ無理だな」


なお、あの銀河の兵士の大半は体重移動で曲がれません。

レッドショルダー部隊であっても同じで、無口なアイツが訓練という名の戦場でやった時、歴戦の兵士が驚愕したぐらい高等テクニックで、本来ならATは真っ直ぐにしか走れません。

Mr.Eが傭兵部隊相手にゲリラ戦で無双出来たり、無口なアイツが戦場を生き延びてこれたのはこの技術のおかげ。

更にアイツはわざと傾いて弾を回避した後、倒れる直前に地面を撃って反動で体制を立て直すと言う、笑うしかない離れ業をやってたりする。

そう考えるとボト○ズの主役級の人達は頭おかしいね( ᐛ )アハハ!



※(ちゃーらーらーらっらーちゃーららっらーらー)突如現れたそれ等は全てにおいて、常軌を逸した形を成していた。

奴等は一体何処から?

地獄の蓋が開いたのか、はたまた異界への扉か。

次回「異形」

アレは鳥なのか蟹なのか。

(ちゃんらーちゃん!)


今回投稿が凄く遅れたのだ!

ちょっと書く時間が無かったのだ!

申し訳ございませんでしたのだ!

稚拙な作品をお読み下さり有難う御座います&80000PV突破感謝なのだ!

少しでも笑ってもらえたら大変嬉しいのだ!

そしてより多くの方に読んで頂けるように☆とかツッコミとか下さるともっと嬉しいのだ!!

超巨大メイスつえー。


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