7-21 美味すぎリザルト

戦い終わりその後、爆散した巨人の破片をみんなで必死こいてなんとか集めきった。

流石にアステロイドベルト方面とかに散っていった分はしゃーないが、それ以外はかなり集めれたと思う。

まー、ほとんどジャンクだけど。

とは言え、無人になった中型艦2隻、降伏した小型艦6隻はめっちゃでかい!

なんせエンハンブレ級がただで手に入ったんだからな!

通信越しにカリンさんと艦長が小躍りしてんのが見えたし。

そして艦長室にて。


「いやー!流石我が艦のエース!荒稼ぎしてくれるねぇ!!」


「艦長、キャラ変わってんぞ?大丈夫か?」


「変わりもするさ!元手無しで軍隊手に入れれたんだからな!こんだけ揃えんのに何年かかるか……それをたった1戦で編成できんだぞ?はしゃぐなってのが無理だ!」


そりゃな……全部揃えるとなると何百億、下手すりゃ1兆超えるし。

人員も説得できて社員契約ができたら、色んな方面に会社名義で派遣してめっちゃ稼げるし。

……給料と保証がえげつない事は黙っとこ。


「んで、艦長。兵達はどうすんの?降伏したっつっても中には盗賊みてーな奴等や法皇様々な思考の奴等もまだいるんだろ?」


「そこは元カーディナルの叉匡丸さきょうまるとアトゥアとネウロ元中将…現教皇が説得に当たってる」


「何人残ってくれるのか。そういや降伏した兵達って何人おんの?」


「それがなぁ……脱出艇で逃げた中型艦2隻の奴等には逃げられてな。パイロットばかり200人程と小型艦6隻分の6000人弱だな」


多いのか少ないのか。

中型艦2隻分の人数が居たら20000近かっただろうけど。


「脱出艇って、見てた感じ複数だったけど、1隻も?」


「巨人がバカスカ撃ってたからな。見送るしか無かった」


そりゃそっか。

あたい等も避けて注意を引きつけていただけだしな。

あ、そだ。


「艦長悪ぃ、こんな時でほんっっっとーに申し訳無いんだけど、グランドロア…てか、DMCシステムについて判明した事が……」


「なっ……今度は何だ?ななななな何をやらかした?」


そないに怯えんでも。


「いやーそのーなんてーかー……MA戦闘における常識?っての……破壊?」


「おい……おいおいおいおいおい!MAが出てから2年ほどだぞ!?セオリーってもんが出来たのも最近なんだぞ!?そ、それを、おまっ、この1戦でか!?」


「あー艦長?やらかしたのはあたいじゃなくグランドロアだからな?『いけますね』とか言ってぶっとい注射でぶっ刺してきて血中ナノマシンと同期化しやがったからな?だからアイアンクローはやめてクレメンスお願いします」


「ナノマシンと同期化?何が起こった?」


とりまあたいは土石術式をMAで使用した事を説明した。



………幼女説明中



説明が終わるとそこには、白くなって天を仰ぐ艦長だったものが………。

あ、復活した。


「……つまり、術式戦闘をMAで行えると。現行ケイトとリックだけだがその内DMC搭載機は全機出来るようになると」


(。_。(゚ω゚(。_。(゚ω゚(。_。(゚ω゚(。_。(゚ω゚ )スペシャルウンウン


もう全力で頷くしかないよね!


「……グランドロア。聞きたい事がある」


あたいにではなくグランドロアに直接通信?


『はい艦長。なんなりと』


「DMCシステムの自律化は何きっかけだ?」


『そうですね……一定期間、数値にして730時間……1ヶ月ほどですね、毎日機体に乗り続ければタネみたいな物が自然発生します。あくまで目安ですが』


「ケイトの場合、つまり君は半年近くかかったのは?」


『うちはオリジンですから。うち等はパイロットに合わせる為内部だけでなく他のDMCから見た外部データを参照して調整します。これにより自分という個と他者という個を客観的に認識します。これにより自我を獲得します。人間で言う所のイヤイヤ期ですね』


イヤイヤ期て。

赤ちゃんかな?


『そうなると後は加速的に成長するので、放っておいても自律化します』


「リック中尉の場合は?報告では突然出てきたと聞いたが」


『それはうちが自律化を促しました。艦長は術式の件をお聞きになりたいと推察したので先に言っておきますが、MAで術式を行使する場合にはMA用に再構築・再現・行使しなければならず、自律化を果たしていなければ術式を使用できませんので』


「他の機体は自律化は可能か?」


『ケイト中尉ならばもう直ぐ。ピフピヘットさんは1週間ほど。他の方は半月ほどかかりますね。うちが促しても1日2日ぐらいの差でしか無いです』


「ふむ……では、使?」


『期間に差はありませんし、自律化も行えますし、補助としてだけなら今でも機能しますよ』


「分かった。ご苦労」


通信を終えた艦長が長いため息を吐く。

端で聞いてたが、コレヤバくね?

言ってしまえば、今から1ヶ月後には防衛隊や工房の槍騎士隊の非DMC搭載機全部が搭載して更に自律化、パイロットの思考や癖を把握してバックアップするから……例えば、不意を突かれてやばい時や手を滑らせて操作をミスった時、自律化したシステムが自分で動いて避けたり、パイロットが操縦で手一杯な時に回避に専念しつつ、システムが火器管制やトリガーを掌握して役割分担したり………。

マジでやばくね!?



つーか、勝手に動いてパイロットを守る………スペリオルかな?



「艦長………」


「ふ、ふふ……クククックケ□&○%$■☆♭*!:」


は?


「○%×$☆♭#▲!※□&○%$■☆♭*%△#?%◎&@□!あqwせdrftgyふじこlp;@:」


ナノマシンが翻訳出来てない!?

つーか全身の血の気が下がって冷や汗が止まらなくなってるのに体が熱くなり視界が歪んでいくのに艦長だけははっきり見えてしかしその顔は人の顔なのに小さい歯車が集まって見え窓が無いはずの艦長室に窓が自然とあってその先は真っ暗なのに何かがそこに……いや、そんな! あの手は何だ! 窓に! 窓に!


「あ。すまん。つい漏れた」


はっ!?今あたいは何を………。

冷静になっていく思考の中でエリーゼさんから通信が。


『艦長!!今謎の精神波長による攻撃が!!』


「あー……アレはそのー……俺の起こした事故だから」


『……え?じ、事故……ですか?』


「そう…そう!だから、倒れた者達がいたら医務室へ。直に目を覚ます……はず」


『りょ、了解しました』


ジトー(;一_一)


「………………………マジでスマヌ」


————————————————————

補足


未来のMA

全ての戦いが終わり、現在のシステムが当たり前となった未来において、DMCシステムは通常コクピット用の簡易型を含め全ての機体に標準装備となった。

これにより、兵士の死亡率(≠撃墜率)は激減し任務の達成率も上昇した。

現在(未来)、軍の歴史の中でも兵達の有り様を変え偉業を成したとして、ギルド、ファクトリー、軍本部の慰霊碑に最初の搭載機グランシード(軍本部にはグランドロア)の銅像がモニュメントとして設置され、その足元に「歴史を変えた少女達」と銘打ってケイト三姉妹、ピフピヘット、彼女等を見守る様に後ろに立つリックの銅像も設置されている。


ケイト「姉貴、めっちゃ恥ずいんだが」


ケイト姉「アイドルやってる俺の気持ちがわかったろ?」


アトゥア「私は量子教の代表ですので……」


ピフピヘット「はわわわ……」


リック「何で僕まで……」



※ちょっとだけ艦長の本性が漏れたのだ!


稚拙な作品をお読み下さり有難う御座います&70000PV突破感謝なのだ!

ストックがもう無いから毎日更新は出来なくなってるのだ……出来次第上げるのでまったり待っててもらえると有り難いのだ!

少しでも笑ってもらえたら大変嬉しいのだ!

そしてより多くの方に読んで頂けるように☆とかツッコミとか下さるともっと嬉しいのだ!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る