7-17 盗賊狩り

ギリ書けた……次話は日曜か月曜になりそ。


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「リックおっつー」


『お待たせケイト』


「いやぁまさかあの技、土壇場で使うってフツーやんねーぞ?」


いくら手元で爆発する、そう言う術式だっつっても、マニピュレータが持つかどうか分かんねーのにな。

下手すりゃ右手吹っ飛んでたぞ。


『まぁ、僕がまともに使える数少ない術式だからね。熟知はしてるさ』


「言うねぇ」


『御二方、よろしいか?』


お。


『負けた身で厚かましいが、そちらにおわす聖女様と創始者様にお目通り願えんか?改めてお仕えする旨をお伝えしたい』


ふむ、それなら。


「創始者なら艦長に連絡しとく。聖女様は直ぐに会えるから」


敵旗艦へ今から向かっても間に合うはず。

てか、向こうはどうなってんだ?


「グランドロア、アトゥアの方はどうなってる?」


『んー……弾幕が厚くて到達出来てないみたいですねぇ』


こりゃ交渉も出来てないみたいだな。

旗艦についても情報ねーし、おっさんに聞いてみるか?


「なあ叉匡丸のおっさん。おっさん達が乗ってきた旗艦ってどうなってんの?出来ればとっとと終わらせてぇんだけど」


『む……旗艦か。ふむ……我が交渉しよう。なに、全ての信者が法皇に従っておるわけでもない故な』


なるほどなるほど。

じゃ、そこはおっさんに任せるか。

いい加減終わらせてぇし。


「任せたー」


『相わかった!聞けぇい!!親愛なる同士達よ!!』


うわ、うっさ!!

どんだけ声でけぇんだよ!

オープンで全域通信で全兵士…工房にも届いてるだろうな。おっさんが呼びかけると、遠くの方で見えてた爆発やらビームの光が止んだ。


『此度の戦、我等の負けぞ!!素直に武装解除し、近場の兵達に従え!!無駄に死する事はこの我、叉匡丸が許さん!!』


しーんと静まり返ってるが………。


「どうだ?」


『多数の兵達が武装解除してます……あ、一部の兵達が無視しだしました』


「防衛隊各機に通達!武装解除した奴等を守りつつ制圧!」


やっぱそうなったか!

でなきゃ急進派になんかいやしねーしな!!


『むぅ………どうやら戦闘継続しておるのはデデンデット殿子飼いの者達の様だ』


あいつかぁ!!

死んでんのに邪魔すんなよ!!

とは言え、大勢は喫したから防衛隊任せでいけんだよなー。


「デデンデットの子飼いって事は元は……」


『刑期を終えたが行き場が無くなった者達が中心だったな』


それって。


「盗賊じゃねーか!!全機、反抗者達を叩き潰せ!!」


訳有りの奴等もいそーだが、命令無視するって事は碌でもない連中だろうしな。


『ケイト、僕等も行こう。残ってる戦艦群を何とかしないと終わりそうにない。だよね?ニーズ』


『はい。傍受した通信では旗艦の艦長殿が戦闘継続を発しております』


おいおい……旗艦の艦長ってもおっさんよりも階級下だろ?

完全に軍規違反じゃん。


『反抗している者達は我が行って鎮めよう』


「いや、おっさんも着いてきてくれ。今鎮めてもならず者ってぇのはその場しのぎしかしねぇで後々トラブルを起こすからな。きっちり終わらせた方が良い」


地球だったら捕らえてもいいんだがな?

惑星サイズの軍旗艦なら十数人が暴れても街のいざこざやチンピラが騒いでるだけになるが、工房やエンハンブレの規模だと、独房に突っ込んでも騒ぎを起こされると乗っ取られたりして被害がでかくなるだけ。

賞金出るなら捕まえるけど。


『むぅ……分かった』


「んじゃ、アトゥア達と合流する!」


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オマケ


兵『各機!指示は聞いたな!警戒しつつ受け入れを開始!そこの!武装解除したらこっちに来い!』


敵『…了解した』


反『棒立ち2機もらったぁ!!』


敵『きゃあっ!』

兵『貴様!?味方を撃つのか!?』


反『突っ立ってる方が悪ぃんだよ!死になぐぼえ!』


マキナ『はーい、油断しなーい』


兵(なっ!?コクピット貫いて飛び出してきた!?ん?通信?制圧?)


マ『みなさーん、指示は聞きましたーね?日課の盗賊狩り始めましょー』


兵(いや、日課じゃねーし)


マ『君もそこの娘助けて盗賊狩りだ( ・ω・)b』


兵『サ、サー!パイロット無事か!?………返答無し。被害は……軽微だが、動けそうになし。コクピット抉じ開けるか……あ』


敵『……少し気を失っていた』


兵『すまん。コクピットを壊した』


敵『かまわん。機体も動かないからそっちに移らせてくれ』


兵『銃は置いてな?って君は……』


敵「なんだ?と、サブシートは?」


兵「あ、あぁ、最近ロールアウトしたばかりでシートの余りが無くってな」


敵「そうか。では失礼して」


兵「お、おい。前に座られると……」


敵「仕方ないだろう。それにそこそこ広いから私ぐらいなら邪魔にはなるまい?」


兵(そうじゃない!……まさかテレンテテーレ人のラウネ族だったとは……)


味方兵『ブラウニー1!保護は………すまん、邪魔したな』


兵「はぁっ!?邪魔って何だよ!?何もしてねーわ!」


敵「どうした?友軍の彼は何故視認だけで終わらせたんだ?」


兵「(全裸幼女連れ込んだと思われたって言えねーてか気がついてないのかよ)き、気にするな!ともかく復帰する!」


敵「了解。しばらく世話になる」


離れた場所のマキナと友軍『(・∀・)ニヤニヤ』



※復習として、テレンテテーレ人のラウネ族はピフピヘットと同じく全裸の超美少女種族なのだ!!


稚拙な作品をお読み下さり有難う御座いますなのだ!

ストックがもう無いから毎日更新は出来なくなってるのだ……出来次第上げるのでまったり待っててもらえると有り難いのだ!

少しでも笑ってもらえたら大変嬉しいのだ!

そしてより多くの方に読んで頂けるように☆とかツッコミとか下さるともっと嬉しいのだ!!

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