7-7 聖女の機体会議
『これがDMCシステム……予知で知ってはいましたが実際に使うと面白いですね!』
今、あたい達が来ているのはシュミレーションルーム。
妹たる│
「なかなかどーして、使いこなせてるじゃないか」
「でも姉貴よー。良いのかね?」
教団のトップである2人(と10000人の兄弟姉妹)に協力する事にしたのだが、アトゥアが「自分もお姉様方と一緒に戦いたい!」と言い出した。
あたい等……アトゥアシリーズだっけ?だから少し教えれば彼女もMAで戦えるのだが。
「立場ってのがさあ……」
「そりゃな?けどよ。戦う意志があるなら無下にはできねぇ」
だよな………。
「と、なるとだ。機体はどうするん?」
一応、通常操縦系統も確かめてはみたんだが、DMCシステムの方が動きはいい。
とはいえ、彼女自身の身体能力はアトゥアシリーズのスキル「天才肌」で底上げがあるにしても、一般人と大差無い。
その差も「このクラスの中でアイツ、ヤバくね?」て、程度だ。
あたいや姉貴みたいに突き抜けている訳じゃねえから、今から鍛えるってーのもなあ……。
「DMC使うなら鍛えにゃならんし、操縦桿だと動き悪いし」
「んー……鍛えるのはプロに任せて、機体は何か作ってやれば?ネタはあんだろ?」
あるにはあるが……でもなぁ。
後々の事考えたら、あたい、姉貴、リック、ピフピヘットで4人。
「何処に配置すりゃいいんだ………」
「配置って何だ?」
「4人で足りてるからアトゥアを入れるとなると役割がなあー………」
ん?今何か頭に浮かんだ様な………確かストレージのまだ皆に見せてない作品が。
「なんだなんだ?俺にも見せてくれよ」
「あー……姉貴、コレはあたいとサユリしか知らないシークレット中のシークレットなんだが………」
ま、姉貴には(にも)重要な部分を担ってもらうから、今知られても問題ない……かな?
あたいはストレージから作品をチョイス。
この作品は版権作品を集めた│
「お?このアニメは初めてだな」
「姉貴達には見せてないジャンルが入るし、そっち系のを作るとなると説明不可の部分が多いんだ」
何処に基本フレーム仕込んでんだよ、とか、そこにバズーカの砲身入れたらスッカスカじゃねーの?とか、腹からコマって胴体強度トタンじゃん、とか。
いや、この作品は割とリアルな作りにはなってんだがよ。
「けど熱いんだよなあ……って、聞いてねえな」
姉貴が食い入るように……いや齧り付いて見入っておられる。
見えねえっての。
「この機体、量産型だが……大きさってどうなってんだ?」
「あぁ、量産型幽霊さんMkⅡね。確か22か3はあったはず」
「でかいなーグランドーアに匹敵すんのな」
「それな?」
「んで、こっちのでかいのは?」
「青いのは変形できるし、赤いのは上半身と下半身で分離して戦闘機と戦車になる」
「マジで!コンセプトは!?」
「普通の弾丸が効かないバリアとかを力ずくで叩き潰す。欠点はデカイから遅い。だから変形したり分離して機動力を確保してる」
ゲームじゃ乗り換えで新型とかを使うから、乗り換えが有るキャラ以外では倉庫の肥やしにどっちもなりやすいんだが。
「とりま最後の方まで飛ばすぞー」
「ああ!いいとこなのに!!」
後でゆっくり見せっから。
あ、必要なのは2期だったわ。
えーと、これだ。
ふむ……色々あっけどアトゥアにはやっぱこの部分を担当してもらった方が良いかなぁ?
「おいおいおい!マジか!………つまり今俺はこの部分の担当か?」
「んで、リックは今ここで、ピフピヘットは別のヤツのウイングだから……ちょっと飛ばして……何処だ?何話目だったか……あ、これこれ」
「………ヤッベー射撃…………ふむふむ……だったら俺がこっちに乗った方が良くないか?いくらアトゥアシリーズでもアイツは素人だぞ?」
「だったら姉貴のフレスベルクにアトゥアを乗せて……って、姉貴、こっちの方が切り札級の武装だから言ってんじゃねーよな?」
「……さぁ何の事だか?」
この大艦巨砲主義め。
だがそうなると………。
あたいはガシッと姉貴の方を掴む。
「姉貴、今度は姉貴がサユリに怒られてくれ」
「と言う事で、サトウ少尉。無理を言ってすまないが……」
『ケイトがこの案を言ってきた時に予想はしてました』
工房で仕事してるサユリにあたい経由で姉貴が通信。
てか、先読みされてた(*ノω・*)テヘ
『ピアースとキャバリーが完成したので既に着手してますよ。まぁ、元々私が乗るつもりでしたので、中尉のお望み通りのカスタムもできますよ』
カスタム?
「お!それはありがたい!」
「姉貴、カスタムって?」
「いやー、俺って階級的にも割と良い部屋与えられてんじゃん?」
そだね。
あたいもそうだけど、階級によって部屋割りが決められるんだが、一番良い部屋はマリアさんの部屋で、ベッドルームに執務室にシャワールームにとめっちゃ広い。
「でも、丁度いい部屋も欲しくね?」
MAのコクピットにそんなもん求めないでもらいたい。
「ほら、少し狭い所で手を伸ばすだけで色々届く感じとかさ」
「大学生の独り暮らしかな?」
「いやー、あの狭さに慣れたら今の部屋落ち着かなくってなー」
気持ちわかるけど……って、あたいも人の事言えないんだった。
『ただ、どう足掻いてもワンオフ機になりますし、通常時ならともかく、フルドライブでかなりの暴れ馬になりますが………』
「構わない。妹に出来て俺に出来ない事はないはずだ。乗りこなしてみせるさ」
『了解です。ついでにフレスベルクの方も改良しておきます』
「頼む……資金調達はどうする?」
『エンハンブレの依頼の範疇なので問題ないですよ』
お金関係は問題無しっと。
後、やっとく事は………。
「姉貴、ちょいとグランドーアの方行くからデザインはサユリと決めてくれ」
「あいよ」
さてさて、ご対面できますかねぇ……
————————————————————
補足
強化兵士増産計画とアトゥアシリーズの性能
ネウロ・ヤエ・マーシュ(当時准将)により計画された強化兵士増産計画は、当初は基本値その物が通常よりも高い兵士を作り出す事を目的として計画された。
その過程で得られた実験結果により、医療用として打ち込まれるナノマシンの性能は飛躍的に向上したが、あくまで人の枠内に収まる程度の結果だった。
そこでネウロは非合法であった組織(臓器売買や奴隷販売等を行っていた)を乗っ取り、兵士達の絶対数を増やし、ナノマシンが対応できない未知のウイルスへの対策としてネウロ主体で合法組織へと転化させた。
その結果、ナノマシンの更なる機能向上、部位欠損時における再生医療の向上を獲得し、ネウロの本来の目的である兵士の獲得もできた。
そして10000人にも及ぶ強化兵士がロールアウトされ、その強化兵士達のまとめ役としてアトゥアシリーズの開発に着手した。
アトゥアシリーズのコンセプトは「高い指揮能力・天才的な発想による作戦立案・予知による先読みを用いた情報収集」の3つであり、それぞれを3体に振り分ける事で1体の負担を減らし、可能ならば(寿命以外で)死なないポテンシャルを持たせる事である。
結果としてケイト達は完成したのだが、1つだけ高ポテンシャルの反動による副作用があり、組織やネウロのみならず、ケイト達もその副作用に気づいていない。
※副作用は成長の鈍化なのだ!老けもしないのだ!100年後でようやく高校生なのだ!更にナノマシンの影響で全員の寿命が伸びてるのだ!この世界の大半の平均寿命は200近いのだ!!
それ以上は脳が保たないのだ!
稚拙な作品をお読み下さり有難う御座いますなのだ!
RGゴット○ンダム作ってたら60000PV突破してた!感謝なのだ!
止まらない通知音に震えて眠ってるのだ!
少しでも笑ってもらえたら大変嬉しいのだ!
そしてより多くの方に読んで頂けるように☆とかツッコミとか下さるともっと嬉しいのだ!!
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