6-14 結成!DMC小隊!!前編

むぅ………新兵レベルの兵士と思ったが、ことDMCの操縦であれば普通に動きやがる。

しかも1人は及第点だが、他はエンリケ少佐含めて直ぐにでも実戦に出れるぞ。


「凄いね。シュミレーターとは言え、初めて乗ったのに自在に動かしてるよ」


「なんかムカツク」


姉貴の気持ち分かるわー。

でもよ、DMCならば、より身体能力がダイレクトに機体に反映されるから、白兵戦も鍛えなきゃな(にんまり)


「だけどよ、ムラノ伍長の動きがぎこちなくね?」


「だよな。一応、通常操縦も見とくか」





10分後





「さっきより酷くなってね?全員」


マ、マジで新兵より酷え………。

よくあの時、あたいの前に100機整列した時に整列できたなあ?

見えてなかっただけかあ?


「こりゃDMCでないと使い物にもならねぇ。ただの肉の壁だ」


「他人の事は言えないからノーコメントで」


リックはしゃーない。

DMCでないとリックはフラフラでしか飛べないからな。

とは言え、一番酷いのがムラノ伍長だ。

なんかチグハグなんだよなー?

DMCだと、慣れてない分を差し引いても及第点だが、普通の操縦桿だと整列出来たら奇跡ってレベルなんだよな。


「むー……ちょいと直に見てくる」


「あいよ。その間に他の奴のそれぞれの長所を洗い出しとく」


「頼むー」


少佐達は姉貴とリックに任せムラノ伍長のシュミレーターに乗り込む。


「ムラノ伍長、もう一回動かしてみ?」


「も、もう一回でありますか?」


さてさて、何が原因なのかなー?

……………あー…………そう言う事ね。


「もう良いよ」


「サー……」


滅茶苦茶凹んでるけど、原因が分かれば簡単だぜ。

コクピットの制御装置に繋いで、えーと、ここをこーして書き換えて………。


「操縦桿握ってー」


「サ、サー……」


おててをにぎにぎ、押し押し、足をふみふみ、あったまをパーン♪


「おぶっ!……何をするでありますか!?」


「おっと、ついノリで。えーと、こっちを絞ってあっちを緩めて、機体を動かしてー………右向いてー………左向いてー……」


ふむ、こんなとこかな?

後はDMCの方とも同期させて………。

姉貴達は先に休憩に入ったみてーだな。


「ムラノ伍長」


「サ、サー!」


「今から2回テストするぞ。その後は………1対4で驚かせようか?」




10分後


『お、まだやってたのか。おーい、ケイトとムラノ伍長も休憩しろー』


スピーカーから姉貴の声が。

姉貴達が帰ってきたな。


「あ、姉貴おかえりー。後1回やったら休憩するから、4人をスタンバイさせてー」


『ん?分かったー………全員乗り込めー』


よしよし、全員シュミレーターに入ったな?


「ではムラノ伍長。自信を持ってガンバ」


「サー!!」


シュミレーターからあたいが出ると、姉貴とリックがつつっ……と寄ってきた。


「何したん?」


「調整」


「なるほど。アレを直したのか」


直したと言うより合わせた、かな?

てかやっぱリックは気付いていたか。


「そんじゃ、先ずは通常操縦で訓練開始ー。内容は突破ミッション……………始め!」


さて、シュミレーター用の大型モニターで観てみますか。


『くっ……このデブリがむずい!』


『と、止まんなーい!』


ボボンボ上等兵とマリー上等兵は細かい操作が苦手っと。


『暗いよ狭いよ怖いよー!!』


お前は面倒なシュータローさんか!

タミー上等兵は狭い所を通過する時に突っ込めないっと。

そんな中、エンリケ少佐は可もなく不可もなくお手本の様に進めていく………遅いけど。

さて、ムラノ伍長はっと。


『ふむ………そこそこか』


『はあ!?』

『伍長何時の間に!?』

『え?チート?チート使ったん?』

『まさか彼に抜かれるとは………』


おぉー……驚かれてる驚かれてる。


「後1秒縮めれたらレコードだったのにな」


『サー!以後精進します!!サー!!』


さて、次はDMCでの訓練だ。

本来ならDMC自体に調整なんてのはいらないんだが、例外ってのがある。

操縦桿でもその調整しただけなんだが、上手くいったな。これならDMC以外に乗ってもそれなりに結果を出せるだろう。


「よーし、そんじゃDMCに乗り替えてー」


全員がDMC用のシュミレーターに乗り換えるのを確認すると、マイクで支持を出す。


「違いを感じる為にコースはさっきと一緒。ピアース装備機のシュミレーターだが、フルブーストは禁止」


『『『『『了解サー!!』』』』』


「それ以外の武装は許可する。では、機動!」


さて、マイクをスピーカーモードにしてと。

ついでにあっちもポチッと、こっちもポチッと姉貴とアイコンタクトで頷き合う。

さあ、始めよっか。


————————————————————

補足


DMC以外のコクピット

現在、多くの(倉庫の肥やしだが)戦闘機やファイター、ゴブリンに使われているコクピットは現在の地球の戦闘機用のコクピットと変わらず狭く、MA用に少し広くなった程度(主に整備の為)であり、操縦桿かMA用かの違いしかない。

その為、調整を行う時にパイロット自身が調整したり、後部座席に整備士が座りパラメーターを確認したりする。

この戦闘機用のコクピットを使用されているのはソルジャーまでであり、後のMAやメーカーそのものが違うダークマターシリーズは全く違うタイプであり、後の規格統合プロジェクトまではバラバラだった。

今回ケイトは操縦に関する調整を行ったが、ダークマターシリーズのコクピットをそのまま持ってきたコクピットの狭さはソルジャーと変わらず、その狭い所をムラノ伍長が座った状態で行っており、その光景は親戚の子供に纏わりつかれているみたいだったと後にムラノ伍長は語っている。



※広さ的には

戦闘機→ファイター系→ソルジャー→ダークマター→DMC搭載機→越えられない壁→アエードーン→グランシード→グランドロア

となってるのだ!

グランドーアに至ってはワンルームよりも少し広いのだ!


稚拙な作品をお読み下さり有難う御座いますなのだ!

スパ○ボOG観てたら50000PV突破してた!感謝なのだ!

止まらない通知音に震えて眠ってるのだ!

少しでも笑ってもらえたら大変嬉しいのだ!

そしてより多くの方に読んで頂けるように☆とかツッコミとか下さるともっと嬉しいのだ!!

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