5-11 メデューズ

やべぇ、マジやべぇ、流石に数が多すぎる。

ざっくり100はいるか?

エネルギーは回復したがこう数が多いと擂り潰される。


『仲間の援護に戻ったのには敬意を表するがな!』


撤退しようとすると叉匡丸の突き刺すような蹴りが放たれ、あたい達の退路を塞ぐ。


『ぬはははは!!両腕が使えぬともお主等の足止めぐらいは出来るわ!』


「足だけにってかぁ!?」


流石に行かせる気は無いか!とか思ったその瞬間、叉匡丸の動きが蹴りを放ったまま止まった。

あん?なんだ?機械トラブルか?

だったら好都合、今の内に………


『……ぷ………ぐ…ぐぁはっはっは!!』


ど、どしたん?


『お、お主…!そ、それはひ、卑怯ではないぶほっ!……ぐひぃ!ぐははははははは!あ、あ、足、足だけにっ!だけにって!』


『……どうもツボったみたいだね』


どこに笑う要素があったんだよ!?

ま、まぁ良いか。


「今の内に逃げよう」


『賛成』


『はいですぅ』


身を翻し全力で逃げる最中、長距離通信が。


『今回は痛み分け故見逃すが、次に相見えしその時は我が手で噛み砕く故!』


「口じゃなく前足で?」


『ぶほっ!』


笑いの沸点ひっくいなあー。

とかなんとか言ってる内に安全圏までなんとか離脱できた………はずだった。


「な~んで先回りされてるかなぁ………」


目の前には独特なシルエットの機体が1機。

頭部は丸みを帯びている単眼で、機体的には細身でナイトに近いか?だが、その両肩のアーマーは全身を覆うぐらいかなりでかく、また両腕は異様に長く手は巨大な爪、腰部アーマーが分厚い装甲になっている。

これは流石に地球のアニメでも見た事は……あれ?


「いや、でも……」


『ケイト?』


な~んか見た事あんだよなー……何だったかなー?多関節の腕部と爪?


「何だったかなー………」


さっきの叉匡丸のおっさんの機体も多少の違いはあれ、某リアルロボットアニメの機体だったから、この機体も元ネタあるはずなんだよな……

それに両腕とあの腰アーマー、見た事ある気がするんだよな?


『そこの2機のパイロットに告ぐ。今すぐ引き返し降伏しろ』


態々降伏勧告とはお優しいこって。

無視するけど。


「リック、ここはあたいに任せて先に」


『ケイト?』


「さっきの戦闘で関節にガタきてんだろ?外から見ればわかる」


元々リックのニーズヘッグケーニッヒは格闘戦は想定してない中~遠距離戦の機体だからな。あんな激しい格闘戦は関節がもちゃあしないんだ。


『わかった。先に行かせてもらうよ』


ニーズヘッグケーニッヒを飛行形態に変形させてリックは離脱していく。


『逃げるか!?』


「おっと、あんたの相手はあたいだ!」


追いかけようとする敵機にあたいは、コスパ最強のホーミングレーザーで先手を打つ。


『雑な射撃だ。その様な物……』


「まっがーれ♪」


『なに!?』


敵機が回避しようとした瞬間、ホーミングレーザーが追従する。

どーよこの初見殺し!めっちゃ便利!



威力無いけど。



『曲がるビームだと!?だが!』


相手はでかい肩アーマーで体を覆う……可動するのね、それ。

パパンとホーミングが弾かれた。

やっぱビームコーティングされてたか……


『驚きはしたが子供だまし。俺のメデューズには効かねーよ!』


相手は叫ぶとその長い腕を伸ばし掌を此方に向けてきた。

その瞬間、あたいに電流走る。


「やべ!ランサー!」


あたいも咄嗟に右腕を相手に向け、ビームランサーを放つ。

太めのビームがお互いに放たれぶつかる。


「同威力!?」


『チッ!勘が良い!』


あっぶねー今思い出した。ありゃ前腕部内蔵ビームカノン。腰回りはまだ思い出せないがあの両腕は……


「ハイ○ックの腕部かよ」


『ケイトさん知ってるです?』


「んー、本来水中用の機体の腕なんだがな。武装はさっきのビームカノンと爪。こっちの技術でグランシードのバスタードと似た物使えるかも?」


『やっぱり地球の技術です?』


正確にはアニメな?

でもこれでハッキリした。


「教団に地球人がいる」



――――――――――――――――――――

補足


カーディナル専用機

叉匡丸の機体であるダークマタードラゴンカーディナル(以下ドラゴン)と、今回登場した機体ダークマターメデューズカーディナル(以下メデューズ)は教団内における枢機卿専用機であり、性能自体もファナティックやビリーヴァーとは比べ物にならない性能を持っており、スペック上はグロリアスナイトやニーズヘッグ、フレスベルグ、グランシードに匹敵している。

だが、特筆すべきはその異様な姿。

ドラゴンはその名の通り竜を模しており、変形すれば三つ首の竜となる。また、本編では叉匡丸が使用し忘れていたが、両腕を伸ばしての攻撃(噛撃?)や内蔵武器のフレイムスロワーによるオーバーヒート、脚部も使用る五首による連擊等多彩な攻撃手段を持つ。

メデューズはその両腕を用いた爪による攻撃に目が行きがちだが、内蔵武器のビームカノン、それを集束させたビームソード、本編ではまだ使用していないが腰部サブアームに携行武器を持たせた変則的な攻撃が可能で、サブアームを展開したその姿は正にメデューズクラゲである。

どちらも枢機卿専用機であり高性能だが、その扱いはあまりにも難しいく、叉匡丸とメデューズのパイロットは完全には使いこなせていない。



※実はどの機体もガン○ムブレイカー3で再現可能なのだ!アエードーン以外はな!


稚拙な作品をお読み下さり有難う御座いますなのだ!

ボーッとしてたら40000PV突破してた!感謝なのだ!

止まらない通知音に震えて眠ってるのだ!

少しでも笑ってもらえたら大変嬉しいのだ!

そしてより多くの方に読んで頂けるように☆とかツッコミとか下さるともっと嬉しいのだ!!

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