5-2 グロリアスナイト

「うっわー!カッケェェェェェェ!!」


姉貴に連絡した後、1番格納庫にやって来たあたいは、今モーレツに感動していた。


「どうじゃ、これが最新鋭機「ナイト」を元にエースパイロットであるマリア専用にデザインしたマリア専用機「グロリアスナイト」じゃ!」


「やっべー………丸顔なのに小顔でキリッとしてて、両肩は丸い肩アーマーに大型スラスターが着いてんのか!」


「これが「グロリアスナイト」の特徴じゃ!これにより従来では有り得ん機動性を誇り、バックパックも2基の大型ブースターじゃからな!両方を全開にすれば推進力はアエードーンに匹敵する!更に先端部に多弾頭マイクロミサイルとグランシードの両腕に搭載されとるビームランサーと同じ出力の物も搭載した!ついでに下半身は本来のナイトと違い、より騎士らしいデザインに変更して外部装甲を取り付けておる!」


「しかもこの足周り、女性らしいヒールにしてんのか!」


「乗り手がマリアじゃからな!頭部の左右には、ほれ、地球の兜に着いとる……なんじゃったか……そう!「吹き返し」じゃ!それをモチーフにしたアンテナを取り付けておる!それぞれが従来のセンサーを強化した物で、索敵専用機並みに範囲と精度が高い!」


「頭頂部のヤツもか!?」


「無論じゃ!通信範囲も段違いじゃぞ!此処まで盛り沢山じゃとバランサーの調整が大変じゃったが、流石フィール工房!この短期間にやってのけおったわ!」


しかもサユリが言ってた通り、要所要所の装甲はピンク(正確にはローズレッド)だが、全体的にはパールホワイトですっげえキラキラで綺麗だ!


「おー、これが「グロリアスナイト」か。すっげえな?」


姉貴がグロリアスナイトを見上げながらやって来た。


「こんなのが外に出たら恒星の光やらなんやらを反射して目立つだろうなー」


「まさに「グロリアス輝かしき」だな」


見てるだけでわかる、これ、高性能のヤツやん!

後はサユリが戻ってきたら、今の計画が何処まで進んでるか確認しないと。


「で?マリアが此処で待てって?」


「そっそ」


「何の用があるんだか……」


暫く姉貴と待っているとマリアさんがやって来た。


「2人ともお待たせー」


「うっす」


「んで?私を呼びつけるってこたぁ、何か依頼でもあんのか?」


「まぁね」


ん?依頼とな?


「2人にやってもらいたいのは、サユリが戻ってきた後の品出しね。カリンが輸送機で今度出す新商品のモニターにエンハンブレのクルーを選んだのよ」


「へえ、報酬は?」


「一般的な仕事だから1人1万ってとこね。輸送機が到着次第、専用のコスチュームに着替えて此処で配るわ。クルー達には艦長が艦内放送で知らせるから……」


「地獄じゃねーか!1万じゃ割りに合わねーって!?」


今の何処が地獄なんだろう?

フィール工房の新商品を配るだけだろ?


「カリンが弾んでくれるさね」


「くっそ……ヤベェぞ、ケイト。腹括れ。嵐が来るぞ……」


嵐って?


「マリア、ケイト×2」


何か纏められた?

あ、カリンさんチースッ。


「今から行ってくる」


「あいよ。コンテナの数は?」


「6つ。半分出しといていい。奥の3つはMAだから」


「配り終わったら……」


「残りは4番格納庫へ。ケイト2人はこれ着て配って。オーナー命令」


「だったら給金弾んでくれよ?」


「ん。分かってる」


そこまで言うとカリンさんは去っていった。

んで。

渡された物を見てあたいに戦慄が走る。


「マジか………」


「ケイト、テーマパークの依頼とでも思えばいけるはずだ……」


不安しかね無ぇ………



――――――――――――――――――――

補足


統合混成宇宙軍次期主力量産機「ナイト」

この主力量産機「ナイト」は、地球の技術力(デザイン)を取り込んだ軍が、新たに作り上げた新型機である。

元々宇宙に於いて軍では、個々人の戦闘力による白兵戦と、宇宙空間での戦闘機による軍備で数多の戦いを制してきた。

しかし、以前にも述べた通り、地球圏に立ち寄った時に地球を支配したミ=ゴにより物の数分で30%の損害を受け撤退。

今までと何が違うのかを検討した結果、直線的に攻める軍に対し、多角的に空間を飛び回るミ=ゴの機械群との違いが判明。

軍は現戦力に成り代わる新たな兵器群を求めたが、ミ=ゴの機体を鹵獲しても技術力の違いによりまともに扱えず、結果、テストパイロットを消しきれないGで圧死させてしまった。

そんな折り、救助した地球人(ロボットギークのアメリカ人)の「ロボットでいいんじゃね?」の一言で新たな兵器の開発が始まった。

その結果、動きその物は遅いが汎用性が高く空間に対し多角的に行動できる「ファイター」と「ゴブリン」が完成。

その後、「ファイター」のデータと新たな地球人(ロボットナードのイングランド人)の手により「ソルジャー」がデザインされ、見た目の良さと高い汎用性で一気に主力機として広まった。

ここに特別な機体、指揮官機としてデザインされた「グランシード」の運用データと、ピフピヘットが手を加えた「エネルギー効率の効率化」とサユリやケイトが指摘した「運用方法の細分化」が加わり、「ソルジャー」を更にパワーアップ(出力的には30%増し)させた「ナイト」が完成した。

そこに推進力や機動性を更に高め、指揮官機として索敵専用機に匹敵するセンサー、MAとしては初の亜空間通信を搭載したのがマリアの専用機「グロリアスナイト」である。



※ナイトは17〜18mの正にガン○ムなのだ!グロリアスナイトは専用機だからフルバーニアンクラスの強さがあるのだ!と言うかぶっちゃけVダッシュ+Fbなのだ!


稚拙な作品をお読み下さり有難う御座いますなのだ!

あっという間の30000PV突破感謝なのだ!

止まらない通知音に震えて眠ってるのだ!

少しでも笑ってもらえたら大変嬉しいのだ!

そしてより多くの方に読んで頂けるように☆とかツッコミとか下さるともっと嬉しいのだ!!

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