4-12 間抜け
わずか1日でPV数が4000代から9000代に。
通知が止まらない………
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
お読みくださった多くの方々、ありがとうございます、なのだ!!
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各々がサッと散って行くと同時にあたいもブリッジへと向かう。今んとこ窓から見える相手に動きがないけど赤外線とか熱探知で観られてたらアウトなんだよなぁ……こればっかりは相手が間抜けなのを祈るしかない……フツーいないけど。
途中すれ違う状況を理解していないクルーの何人かにも指示を出し、なんとか無事(?)ブリッジへと到着。
「?」
外に動きがない?熱源探知していない?まさかなー。泳がされている気もするが動くしかない。
んー……ドア開けたらヤバそうだから……そこの換気ダクトを通るか?それとも床の点検孔?
「点検孔にしとくか」
こっちならブリッジの中にまで行けそうだしなー。
点検孔を開けて配線を横目にモソモソっと移動して……ん、見えないけど声が聞こえるからブリッジの中まで来れたっぽいな。
「だから何度も言ってるだろ!これはクリプトン財団所有の輸送船でレオン元准将が乗っていると!ギルドに届けも出していると!」
『そんな事は知らん。此方はクリプトン財団の名を語って危険な物を運んでいる船がいると通報を受けただけだ』
「だったら検疫でもなんでもすれば良いだろうが!」
『そうはいかん。乗り込むと同時に襲われてはたまらんからな』
「やれよ!?ギルドの警備隊なんだろうが!本当に警備隊か!?所属と階級を言え!」
『教える必要は無いな』
なるなる。
状況が分かったが狙いが分かんねぇ。
「埒が開かんな。此方はクリプトン財団総帥レオン・
『………』
おっと黙りか。
こりゃーアレだね、時間稼ぎ。
何かを待ってる?何を?
「ふむ……ケイト君。ギルドに長距離通信を」
『待てっ!』
「何故かね?此方の身の証を立て、尚且つそちらの警備が正当な物であると証明出来ると思うのだが?」
『…………』
さすが財団のトップ、いや、元准将。
堂々と正論で対応してらっしゃる。
じゃ、今の内に。
あたいは姉貴に分かる様に姉貴の足元の床をこつく。しばらくすると何かが床に落ちる音が。
「………失礼、ペンを落としたので拾っても?」
『………閣下がそう仰るなら』
「良いそうだ。ケイト君、拾ってくれたまえ」
おっと、まさかレオンさんがあたいが床下に居ると気付いているとは。
てか、閣下か……ほんとにレオンさんは色んな人に慕われてるな。
「ハッ!」
敬礼をして(見えないけど多分)床を探す振りをする姉貴。
(ケイトか?)
(そっそ。一応格納庫に全員集めて脱出出来る様にしといた)
(OK、脱出方法は?)
(ハッチ開けたらグランシードで牽制してリックの機体で全員詰め込んだコンテナをフルブーストで射出しよう作戦)
「ブッ!……失礼、ホコリが喉に引っ掛かりました」
「……気を付けたまえ」
(作戦名長ぇよ!ま、悪くねえ)
(後、姉貴達をどうするか)
(通信をしながらは格納庫へ行けないからな。何とか時間が稼げれば)
「ゴホンゴホン!ブゥオッホン!」
いきなりレオンさんが噎せるぐらい咳き込み出す。
そして姉貴とあたいの近くへ顔を近付けた。
(詳しくは分からんが手筈は整ったのか?)
えっ?ミリも話してないのに理解しているだと!?
やっぱリックの親父さんすげぇな!
流石准将まで登り詰めた人だ。
(後は姉貴達をどうやってコンテナまで向かわせるかなんだけど……)
(向こうが時間稼ぎをしとるからな。それに便乗させてもらうか……ケイト君……ケイト中尉、合わせよ)
「ブゥオッホン!ブゥオッホン!ガハッ!」
何かが倒れる音がする……レオンさんわざと倒れたな?
「…!総帥!総帥ぃぃ!誰か!総帥が倒れられた!衛生兵!衛生兵ぇ!」
『何だ?どうした?』
「総帥が倒れられた。医務室へと運びたいがその間ブリッジが空になる。よろしいか?」
『閣下が!?……良いだろう』
うっわ、引っ掛かった。
コイツ等、十中八九アトランの差し金だろうけど、それならコンテナの中身が決闘の為のMAだって分かってんだろ?
包囲してんだったら目を離すなよ。
しかもあたいが此処まで来てんのに何のリアクションもないから、熱探知とかもしてないなこりゃ。
大体センサーは熱源探知が基本だから、ファイターやゴブリンにすら付いてるもんがソルジャーに無いのは有り得ん。
て事は、マジ間抜け?
今日日海賊ですらもうちょい警戒するぞ?
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補足(てか豆)
レーダーとセンサー
よく使われるレーダーとセンサー。
筆者よりも軍事関係に詳しい諸兄等は理解しているであろうが、一般的に用語は知っていてもハッキリと説明出来る者は意外と少ない為、違いを明記する。
この2つは明確な違いがある。
レーダーは電波を対象物に向けて発射し、その反射した電波を測定する装置である。
センサーは光や熱量等の自然現象や人工物の有無、距離や重さ等あらゆる物を検知する検知器である。
更に端的に言えば、電波がレーダー、光や熱量(赤外線とか)がセンサー(端的に過ぎるが)である。
そして、この世界において艦船やMAに搭載されている物は両方であり、広範囲の索敵の場合にはレーダーを、目前の物を調べるのにセンサーを用いる。
ただし、センサーを広範囲に用いる事もあり電波以外を探知するのに用いられる。
今回ケイトが警戒したのがこのセンサーであり、船内の熱量を検知されると人の動きがハッキリと分かってしまい、身動きが取れなくなってしまうからである。
しかし、包囲している者達は包囲はしたが一切センサーによる探知を行っておらず、当初はケイト自身も罠では?と考えた。
が、ケイトのブリッジまでの到達、ブリッジでのやり取り、それによる時間の経過でクルー全員が格納庫に集まっている(はず)なのにリアクションが全く無かった為、ケイトの中で間抜け確定した。
※熱探知センサーはたまに映画で出てくるのだ!コンクリの壁程度では丸見えなのだ!
稚拙な作品をお読み下さり有難う御座いますなのだ!
5000通り越して6000も通り越して7000すらも通り越して8000越えて9000PV突破感謝なのだ!
止まらない通知音に震えて眠ってるのだ!
少しでも笑ってもらえたら大変嬉しいのだ!
そしてより多くの方に読んで頂けるように☆とかツッコミとか下さるともっと嬉しいのだ!!
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