2-3 続・どっちもどっちな科学力

おんぎゃぁぁぁぁぁ!!

いつの間にか1000PV突破してるぅぅぅぅ!!

お読み下さった皆様ありがとうございまぁぁぁぁぁぁぁす!!!

御礼に明日上げる予定だった13話目を上げまぁぁぁぁぁぁぁす!!


————————————————————

エリーゼさんと合流したあたいは、サユリが出てくるまでの間に他も見て回る事にした。

この「ファクトリー」は貿易ステーションでもあり、様々な品物で溢れていた。


「こっちの通りは白兵用の装備の店ね。一応支給品もあるけど、拘りたいのなら……此処ね」


入った店は入り口が何故か裏通りに向いており、エリーゼさんがいなかったら、店だとはまず気づかない。


て、事はか、その関係の御用達なんだろうな。

少しドキドキしながら店に入る。

中に入ると狭い入り口と違い、デパート並に広い店内に出た。

うおっ!すげぇ!!大小様々な武器がありやがる!地球の軍の払い下げ店なんて目じゃねえ!

棚に飾られているのは……AKか?地球の武器もあんのかよ!!


「お、エリーゼの嬢ちゃんじゃねぇか。今日はどうした?」


「うちの新人にね?ビック、彼女はケイト。「何でも屋」とは別人よ?ケイト、ビックよ」


「あ、ども」


店のカウンターから身を乗り出したのはどっからどう見てもワニだった。

うん、テチテットを見た後だとあまり驚かないな。


「こらまたちっこい……「何でも屋」!?どうして此処に!?いや、別人って言ってたな?マジか!」


いやだからその「何でも屋」って誰だよ。

そんなにあたいが似てんのか?


「いや、あたいは……」


「ビック、それよりカタログ見せてよ」


「ん?あいよ。こないだ入手した最新だ」


ビックがドサッと分厚いカタログを出してきた……紙ベースなのかよ。




宇宙なのに。




カタログを見ると、オモチャみたいな物からロボット物の作品に出てきそうなライフルとかが載っていた。


「ビック、これ見せて?21ページの192番の5」


「相も変わらずライフル狂だな。ほれ、イミテーションだが、同じ重量だ」


ビックさんからイミテーションのライフルを受け取ったエリーゼさんは感触を確かめる様に構えたりしだした。


「KPAR-1552クラウダー。NGSW2022モデル「XM5」のリビルド品。弾は6.8mm。マガジンは30発仕様でシングル・セミ・フル切り替え付き。セミは3点、スマート弾にも対応」


「NGSW2022って事は地球モデル?」


「作った奴がな。光学には対応してないが、2022年の最新式ってだけあって威力がある。中でもヤバいのはスコープだ。「XM157 Fire Control」ってヤツをこっちの技術でリビルドした物だが、元々が変倍光学系、バックアップエッチングされたレチクル、レーザー距離計、弾道計算機、大気センサー、コンパス、兵士間ワイヤレス、可視および赤外線照準レーザー、デジタルディスプレイオーバーレイと盛り沢山なのをより高めた逸品で、俺等でもここまでの物はそうそう作れん。お陰で命中精度は異常だな」


「流石地球製。拘りが凄い……で威力はどれぐらい?」


「バハモスの皮を普通に破る」


「嘘!皮だけで50mmは有るのに!?」


「アタッチメントでグレネードも付けられるぞ?マジで地球モデルは汎用性が高い」


「良いわね………いくら?」


「10%まけてこれでどうだ?」


「それ本体だけよね?ん~……15%でどう?代わりにグレネードも買うわ」


「10%だ。弾とグレネードは付けてやる」


「だったらスコープ付きで10%!」


「ざっけんなよ……?はぁ……言いたく無かったがしょうがねぇか……ライフリングを見てみろ。」


エリーゼさんがマガジンやチャンバー内に弾が入っていないのを確認し(入ってないのが分かっていても確認は基本)銃口を覗く。


「………こ、これは!!買った!買います!買わせろ!!むしろ元値で買うわ!!」


「これだからマニアは……まぁ、毎度」


バハモスってなんだよ。

しかし、何か良い買い物したみたいだな。

でも地球製か………救助された中に武器メーカーでもいたのか軍人でもいたのかな?

XM5とかXM157、6.8mmって2022年新採用だよな?

Sig Sauer社だよな?

何で知ってるかって?




アメリカ人だからだよ!




「ケイトはどうする?」


あたいは……


「これって何だ?」


「ん?……あぁ、バイオウェポンね」


バイオウェポン?なんだそりゃ?


「バイオウェポンってぇのはな嬢ちゃん。特定の生物の細胞やら器官やらを使って作られた武器でな。見た目やら個人認証システムの手続きとかの面倒臭さを気にしなきゃ、物によっちゃあ一生もんの武器だ。何せ持ち主と一緒に成長するからな」


「それだけじゃなく、所持者の精神力がそのまま弾丸になるから経済的なのよ」


何その超兵器。


「実弾が良いってヤツもいるがな。コイツはイミテーションは作れねぇ。だから実物を持ってみての即買いだ」


「試し打ちはできねぇのか?」


「出来るっちゃあ出来るが……なあ?」


「相性が合えば良いんだけどねぇ。相性が悪いと反応すらしないから」


ふーん、バイオウェポンか………

てこたぁ、相性が良ければずっと使ってられるって事か。

問題は武器種だが………


「なら、コイツを試させてくれ」




――――――――――――――――――――

補足


地球製製品

広大な宇宙を旅する軍(及び各施設)は、その大半を軍事作業(訓練、惑星調査等)に費やして、様々な銀河をパトロールしている。

その中で技術その物は各惑星の技術を取り込み遥かに高度になっている。

地球を脱出し、軍に救助された武器開発メーカー達は、その技術を逆に吸収する事で軍に取り入ろう(乗っ取ろう)と画策し、地球製と称して開発を開始した。

しかし、地球の技術は目を見張る物があり、その汎用性の高さや精度は群を抜いていたが基本的な科学力その物が違いすぎた為、軍に飲み込まれ、元々の目標の一つである市場の席巻もできず、細々と軍の依頼をこなす一開発部として軍に身を置いている。

しかし、肩身が狭いと感じているのはかつての上層部のみで、技術屋達は望めば宇宙の技術を(ほぼ)無償で得られる為、不満を抱いている者はほとんど居ない。

そして現在、年齢を理由に軍を辞めた技術屋の一人が、外部委託と言う体で企業を立ち上げ、他の惑星の武器開発メーカーと競い、宇宙で唯一の地球モデルを扱う企業「亜東重工」として活動している。

そして種族を問わず扱いやすい地球製品は、一部熱狂的なファン(主にエリーゼ)を生み、中でも製作に日本人が関わったニポンモデルは、型落ちや中古品であってもマニア達の間で高値で取引されている。




※地球製品(特に日本製)は誤差1/1000が基本なのだ!筆者のダチも手作業でゴシゴシやってるらしいのだ!


稚拙な作品をお読み下さり有難う御座いますなのだ!

少しでも笑ってもらえたら大変嬉しいのだ!

そしてより多くの方に読んで頂けるように☆とかツッコミとか下さるともっと嬉しいのだ!!

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