第10話 からだ

気づかないフリしてた

傷つかないようにしてた

あなたに会えた事 

こんなにも大切で 必要で

だけど壊れやすくて いとおしい


プラトニックなしぐさ

他の誰かのもの

どうしようもない想い 

うらはらなからだ

とめられない 全てわかっているのに


秋の夜風が 2人の間を近くする

どんな言葉を並べても 意味をもてない

うすっぺらだから にせものだから

そんな声ばかりが聞こえる

変えられない 帰りたくない

後悔ばかりが からだだけが あつい


ラクになる事も忘れてた

守りたいもの わからなくなる

ただもう少しこのままで 

手を繋いで

これ以上 進めなくてもいいから


ねえ 名前で呼んで 1度きりでいい

いつまでも 心に刻んでおくから

明日になれば またやり直せるから

だからそう今夜だけは

もう戻れない 戻れなくていい

触れた頬だけが からだだけが あつい

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