第11話 旅路
久しぶりに 同じ時刻の電車を待つ
目をひく白い制服さえ 切なくなるほど
慌ただしく流れる風の波 1人紛れて
あの頃 見えなかったこと見たくなった
四角い窓の向こう 小さく浮かんだ橋さえ
気づかずにいた景色
手の平の切符 見つめ直した
からっぽの定期入れから
取り出した 1枚だけの写真
はしゃいだ笑顔たちの中
ゆがんだ影が 重なって見えた
「自分を変えたい」
平凡な想い? 続く高い空
低いブルーのフェンス 薄暗い階段が見えた
懐かしい景色 最後にしよう
今日から始めよう
静まる車内 白い天使たち 笑い声遠くなる
ゆっくり動き出す景色
見送って また空を眺めた
ここへ置いていこう
大丈夫だよ 忘れてもいいよ
またここで会えたら
誰よりも素敵な笑顔 見せるから
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます