第4話 あの海
わずかな記憶だけをたよりに
あの海を探した
1人で走るハイウェイは
こんなにも孤独で 長い事を知る
流れてく景色が ふと重なる瞬間
痺れるような震え
指の先から流れ込んでくる
「別れたくて 別れた訳じゃない」
あなたの最後の言葉に
ただ彷徨い続けた
もしかしたら
あなたも私を忘れられずにいる まさかね
振り切れない まとわりつく風
アクセル また踏み込む
また自分を痛めつけてる
うんざりするほど
自分の弱さ思い知らされて
それでもまだ 何か足りない気がして
きっと人は 見失った時に
自分がここに居たと言える所へ
帰りたくなるもの
潮風の香る町 あの日のまま
懐かしさをこらえたら
涙がこぼれ落ちた
変わったのに気づいたんじゃなくて
何も知らなかっただけ
本当に変わるのは これから
あの海へ もうすぐ
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