第5話 月光

月明かり

窓から こぼれおちる

眠れないあたしと

ならない電話

波のように沈む 

ベッドの上で


孤独と愛は いつしか 

背中合わせで

矛盾のスキマを

揺れながら 1人 

生きてきた


もう 

何も望まないよ

だから明日は

フツウでいいから

どうかください

涙のない夜を


午前の月 

青白き はかなさよ

自らの光はいらない

光をうけて輝く

あなたのように

なれたらと思う

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