第8話

バネッサちゃんと、ヨーロッパ旅行に行った。最初にニースに行って、シャガール美術館に行った。

それから、アルル、アヴィニョンとまわって、TGVでパリに行った。

真っ先にオルセー美術館の、カバネルさんと、ブーグローさんの、2人の画家の、「ヴィーナス誕生」の絵のところまで、走って行った。ちっちゃかった頃の2人のままだった。

バネッサちゃんが、「この2つの『ヴィーナス誕生』の絵、わたし大好きなんだよね~!」って言った。「うん!知ってるよ!」て答えた。

「早く、この絵みたいなのを、自分でも描きたいんだよお~!」

「バネッサちゃん、もう、今風に、この絵みたいに可愛い絵、描けてるよ!」

「え~っ?ほんとに~っ?」

「バネッサちゃんの描いてる絵のキャラクター、この『ヴィーナス誕生』のヴィーナスと同じくらいか、それ以上に魅力的だよ!」

「わ~い!うれしいなっ!」

「バネッサちゃんがいちばん可愛いけども...」

「えっ?なんか言った?」

「えっとね...バネッサちゃんのこと、どの絵よりも、世界でいちばん好き...」


それから、バネッサちゃんのパパとママに会いに行った。


パリの空港に、バネッサちゃんは見送りに来てくれて、ほっぺにチュッてしてくれた。

「わたしもJapon大好きだから、はやく行ってみたいな~!もうちょっと大きくなったら、ぜったいJaponに行くから、それまで待っててね~!」

「うん!わかった!日本に来てくれるの楽しみに待ってるね!」


2人で、「バイバ~イ」って、手をふって、ボクが飛行機に乗るために歩きだしたら、バネッサちゃんが、ボクに向かって走ってきて、かるくジャンプしてボクに抱きついた。

「ちっちゃい頃を思いだすね~っ!パパとママにも久しぶりに会えたし、オルセー美術館の『ヴィーナス誕生』の絵も観れたし、次は、ウフィツィ美術館に行こう~!」

「うん!そうしよう!久々のパリは、日本のアニメとか、めっちゃ人気あるんだね!」

「フランス人と日本人とは、オタク気質のとこ、似てるのかもね~!」

「文化の奥深いとこも似てるのかも!」


ウフィツィ美術館の『ヴィーナスの誕生』の絵を観るために、2人で飛行機に乗った。

バネッサちゃんがヴィーナスだよ!イレーヌちゃんにも似てるけど...そう思いながら、バネッサちゃんとフィレンツェに向かった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

JAPON大好きバネッサちゃんと、女の子みたいなボク ヤッキムン @yakkimn

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ