第6話

高1の文化祭は、風神雷神図をみんなで描いて展示するというもので、教室内の紙に、みんな好きな時に、好きな部分を描きたしていって、文化祭までに完成させるっていうものだった。みんなの手で、1つの絵を完成させるっていう、とても面白い企画だった。

ボクも美宇ちゃんも、放課後、筆に絵具をつけて、絵の一部分を描いた。


高2の文化祭は、クラスで映画をつくり、

高3の文化祭でも、クラスで映画をつくった。

宇宙人と地球人との女の子どうしの恋というSFだ。


ボクは美宇ちゃんに恋する高校生活だった。


まさに女の子どうしの恋の設定で高校3年間を送っている。


高校生どうしだから、まだまだ、そんな本格的な恋愛体験ではないし、体を触れ合うっていっても、ぜんぜん可愛いものだ。


甘くて爽やかな青春の高校生。


でも、ボクと美宇ちゃんにとっては、めっちゃ新鮮で、めっちゃ大切な青春時代の、ほんまに爽やかな、からだのふれあいなのだ。

清らかで、どきどきわくわくする高校生どうしの、体のふれあいなのだ。

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