第5話
高校の修学旅行は富士山だ。5号目まではバスで行き、そこから歩いて頂上まで登山。
頂上付近に鳥居が立ってた。それをくぐったら、急に真っ白な濃い霧が立ちこめてきた。
そこまでボク1人で、もくもくと歩いて登ってきてたのに、急な霧で、あたりの風景も人も、全て真っ白で見えなくなってしまった。
う~わっ。何も見えへんやないの~って思ってたら、うしろに人の気配を感じて、振り返ってみたら、美宇ちゃんがいた。
「うわ~、美宇ちゃん、いたの~?」って聞いたら、
「クラスの友達と、みんなで登ってたのに、鳥居をくぐって、みんなとしばらくブラブラしてたら、急に濃い白い霧が発生して、みんなと、はぐれちゃった!」
頂上付近の鳥居をくぐったあたりで、美宇ちゃんと2人きりになるなんて、本当に運命なのかもって思った。
これは、2人のこと、ほんまに真剣に考えなあかんって思って、富士山に誓って、富士山の鳥居に誓って、美宇ちゃんと抱き合ってキスをした。真剣に。2人の愛について真剣に考えながら。ほんまに。
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