第5話 魔神





 家の中にいて、眠ろうと耳を塞いでも、雷鳴の轟きが、雨音が延々と鳴り続ける音が、聞こえる。


 まさに土砂降りの雨だ。


 恵みの雨だと、村の人々は喜んだ。もちろん、自分の家族も。


 けれど、僕だけは。もしかしたら、マーヴァミネとミラも、この雨を素直に喜べないでいたと思う。僕たちの前にもたげる、あの隕石のように降り落ちてきた光と、僕に宿った謎の力。


 これらに関連性が全くないとは言えなし、むしろ、状況から考えて関連性がある前提で考えた方が自然だ。けれど、だ。けれど、そこで話は止まってしまうのだ。


 なんで、自分だけしか力を使えないのか、この力は結局どう言ったものなのか、それがわからないのだ。


 願えば、この力の正体もわかるのだろうか。


 そう思って、願ってみる。


……………………………………………………………………………‥‥………………………………………………………………………………………………………………‥‥‥‥………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………‥…………………………‥‥‥‥‥‥‥………………………………………………………………………………‥‥‥‥……………────────────────────……………‥‥…………………………………………この◼️は×¥σ○η!*φμκ)))にして,,,,,,,,,,により齎されし✴︎+Ξوم¥──────────¥ضيئжである。……………………………………この◼️の6745は全ての%〜©︎あるものに???????ćvzzzz?????????????するもの……й……ў………?…ю …*****€………نذعىتههمنختمةههمهتمته?◼️ ان هذه ?はغير ?المباشرة?須く لا يمكن لاحد انها لم تعد? موجودة ولا في الشرق او اي طرف きمن دول ─?─────…… Freundjkkkkk?.???.?.?????…..??….?..?kkkkkk der ich ??????mich nichelmumumumum so sehr in qashrktlbmeiner Wohnung ………‥‥───علناغىنمنةذانىتتنةمنةاذت ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,、、、、、、、、、、——————§§§§§§§あぁ、恐ろしき◼️かな。‥‥……………………………………mir ist es ein sehr guter machine77n77jjjjj kann aber ……………du kannst iiiiiiiiies dir auch noch nicht mal sehen ………………………………………………………………………………………‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………‥‥‥‥…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………


 膨大な知識が、言葉にならない概念が、頭の中に焼き付けられるように入ってくる。それらは、言語で表せて、言語に表せないものでもある。もはや、単語の切れ端でしかないもの、もはや、何にも例えることのできないものもあった。そして、そう思った瞬間に襲いくる脳を焼き切るような痛み。


 ──ッッッ!!!!????


 もはや、例えようのない痛みが、ただ、ただ、やってくる。


 無意識に歯をくしばり、目を見開く。両手で頭を抱え込んで、少しでも痛みが和らぐように祈る。けれども、一向にその痛みは引かないし、むしろ強まっているようにすら感じる。



 ズキズキ ズキズキ ズキズキズキズキ



 悲鳴すら上げられない。痛みに自分が支配されているような気分だ。


 そして、痛みが引いていくと共に、知らないはずの知識が、ゆっくりと頭の中を流れていく。この力の、効果。今まで自分が使っていた力の理論。この力がなぜ自分に宿ったのか。


 それら全てが、まるで昔から知っていたように頭の中に知識として蓄えられていた。


「はぁ……はぁ………………」


 痛みから解放されても、すぐには頭が働かなかった。頭の中につまった知識がぐるぐると駆け巡っていたからだ。知識が無理やり定着するように声が反響するように繰り返されている。


 『この力は、世界を調和させるための力だ』『この力の本質は『概念付与』である』『この力を持つものは不老不死となる』『この力を持つものは安らぎを得ることはできない』『この力を得るものは才能のあるものからランダムで選ばれる』『この力は持ち主の肉体が朽ちてもなお永遠に残り続ける』『この力の持ち主は75存在する』と、他にも細かいことが耳の裏で反響しているような気分だ。


 そして、意識すれば、知識を得られるようになっていた。


 『概念付与』もしくは『魔神』とはなんのかと心で意識して知ろうと思えばその知識が流れ込んでくる。


 『『概念付与』とは、物体や象形のあるものに意味を持たせ、『その意味』が指す力を現実に影響を与えるようにする力』


 そして、自分が先ほど行ったのは邪道も邪道で、『意志という概念から直接、現実に影響を与える』というあまりに膨大なエネルギーを使う方法でやっていたそうだ。


 普通の生物がやれば一回で、肉体と魂全てを犠牲にしてようやく火の粉を出せる程度だそうだ。恐ろしいことだ。あの時、成功してなくてよかった。と、心底そう思った。


 これで、僕の力の謎はもう解けたようなものだ。だが、それでも気になることがある。


 これには、この力が作用するのが自分だけとは言っていないのだ。さらに、知識の奔流の中に身を投じれば、『この力の持ち主の認識する自分と同じ種族にも同じことができるようにすることができる』と、見つけることができる。


 これは、『種の保存、もしくは発展を望んだ、ものが得られる力』だそうだ。


 それ以外にも、一番気になったのは、全てを自分を中心に世界を回したい、もしくは解決したい気質で、個で完成されたい存在は『全能神』を得ることができるというものだ。無論、それだけの力に耐えられる下地がないといけないそうだけど、どんな人がそんな力を持っているのか、不思議でもある。


 他には、全てを知りたい人は『全知神』とか、『探究神』とかを得られるそうだ。


 いろいろあるなと、面白い気分で知識を漁っていく。


 それらは、この世界の秘密を暴いていくようで、とても楽しい時間だった。そして、不安にもなった。


 この知識が正しければ、自分達以外の種族がいて、しかもそれは空の彼方にいるらしい。何百どころか、何千でも足りず、何万でもまだ数えきれない。形容すべき数字のないほど、多くの種族が繁栄し、今もなお、どこかで生存していると、証明しているのだ。


 僕たちは、平和なようで、平和ではない世界にいるんだということを、突きつけられた、そんな気がした。


 ゴォォォォ


 遠く彼方で、雷鳴が轟いていた。



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