第19話ラブミーテンダー
3組に入ると勉強漬けだった。部活は引退しているので、朝補習が朝7時から、6時間目が終わると7時間目は補習。
宿題も凄まじい。
だが、大塚は充実していた。模試で行きたい大学がA判定だからだ。
間違いなく、大学に進学できる。
いずみは地元の看護学校へ進学するらしい。
ここで問題が。いずみとの約束で僕は地元の大学へ進学し、同棲しようとしていたが、東京の大学進学を目指していたのだ。
田舎者は1度は東京に出たい。
いずみに大塚は言った。
「いずみ、4年だけ待ってもらえないか?必ず迎えにくるから」
そう言うといずみは、
「裏切り者!」
涙をぼろぼろながしている。
しかし。16歳から26歳まで交際したのだから驚く。結婚に早く動かない大塚はいずみに見限られ別れた。
たまに、実家に帰るとトリコロールへ足を運びパイシューを買って食べる。その都度、あの高校時代を思い出すのであった。
終り
トリコロールの恋 羽弦トリス @September-0919
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