第18話被害者友の会
月日は経ち、3年クラス分けの日。
いつも、3組の特進クラスだけ特別な授業をして、他のクラスと学力格差が生まれ3組だけが偏差値が非常に高い。
教師が教えないなら、自分の得意科目を教え会う「被害者友の会」を結成し放課後、活動した。
さて、3組の入り口に向かうと、
「大塚~」
と、呼ぶ声が。
和田由美だ。
「私、3組に入れたよ!あんたも3組だよ」
「なんだって?でかしたブス和田」
大塚は自分の目で確かめた。他のメンバーも探した。
「被害者友の会」14人のうち、真面目に取り組んできた8人が3組入りした。
喜ぶもの、泣き崩れるもの。
これは、本人の努力の結果だから、悪いのは自分だ。
大塚にいずみが近寄り、
「ようこそ、3組へ。大塚君なら特進クラス入ると思っていた」
「ま、こんなもんさ」
「大学は地元だからね?分かった?」
「うん」
こうして「被害者友の会」は、結果を残し解散したのである。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます