第18話被害者友の会

月日は経ち、3年クラス分けの日。

いつも、3組の特進クラスだけ特別な授業をして、他のクラスと学力格差が生まれ3組だけが偏差値が非常に高い。

教師が教えないなら、自分の得意科目を教え会う「被害者友の会」を結成し放課後、活動した。

さて、3組の入り口に向かうと、

「大塚~」

と、呼ぶ声が。

和田由美だ。

「私、3組に入れたよ!あんたも3組だよ」

「なんだって?でかしたブス和田」

大塚は自分の目で確かめた。他のメンバーも探した。


「被害者友の会」14人のうち、真面目に取り組んできた8人が3組入りした。

喜ぶもの、泣き崩れるもの。

これは、本人の努力の結果だから、悪いのは自分だ。

大塚にいずみが近寄り、

「ようこそ、3組へ。大塚君なら特進クラス入ると思っていた」

「ま、こんなもんさ」

「大学は地元だからね?分かった?」

「うん」


こうして「被害者友の会」は、結果を残し解散したのである。

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