第15話童貞卒業前編

夏休みの補習授業を受ける大塚といずみ。

来週から模試が始まる。

今の2人はピリピリしていた。

相変わらず被害者友の会の人数が増え、現代文と世界史の担当の大塚は人気があった。

世界史の授業。

「モンゴルのチンギス・ハンが死んだあとモンゴルは4つに分割されたんだけど、そこをおさめている4人の息子たちは。時計回りに、オチャイルキと暗記すればいいよ。時計回りにオゴタイ・ハン、チャガタイ・ハン、イル・ハン、キプチャク・ハン」

「わっかりやすい。時計回りにオチャイルキね」


友の会が終ると、大塚といずみは手を繋いで歩いていた。

「大塚君、親に付き合ってること話したの。そしたら、明日の土曜日に会いたいって言うの。明日はダメかなぁ?」

「いいよ。お泊まりする」

「うちは、そう言うのゆるいから」

「僕は学校じゃ、変人扱いだよ」

「大丈夫、親にはスッゴいバカって言ってあるから」

はぁー。大塚はため息をついた。

「取り敢えずパイシュー買ってよ」

2人はトリコロールへ向かった。


土曜日

大塚はいずみの家を訪れた。

「あ、いずみさんとお付き合いしてます 、大塚利弘と申します。今夜は宜しくお願いします」

いずみのお父さんは、

「実に礼儀正しい男の子だね。さっ、上がって」

「お邪魔します」

中には、お母さんもいた。 そこでも挨拶した。

「大塚君、先にお風呂に入りなさい。それまでの内に、晩御飯を準備するからさ」

「はい、お風呂頂きます」

大塚は風呂場に入った。


いずみの母親は、

「いずみの彼氏、イケメンじゃない。あんたスッゴいバカって言ってたけど、知的じゃない」

「大塚君はしゃべるとバカだよ。この前テストあったんだけど、国語は1位で全体で10位だったの」

「いずみ、いいライバルが出来たな」


20分後


大塚は風呂から上がってきた。

「お、大塚君、冷えたビールがあるぞ!」

大塚は戸惑いを受けたが、缶ビールを開けグビグビと飲んだ。


※未成年者は酒を飲んではいけない


晩御飯は焼き肉だった。お父さんは嬉しいらしく、大塚と酒を楽しんだ。

「大塚君、私は酒の飲める人間しか信じないんだ。だから、君は合格。いずみを嫁にもらっとくれ」

「は、ははー。有り難き幸せ」

2人は酔った。いずみは大塚の介護をしながら、2階の自室に連れて行った。

「なぁ、いずみはいいお父さんでいいな~。うちはトラック運転手だから、週3回しか帰って来ないんだよね」

「大塚君、お酒強いね」

すると、いきなり大塚はいずみをベッドへ押し倒した。

そして、濃厚なキスをした。ほんのり、焼き肉のタレの匂いがした。

そして、大塚はいずみの服を脱がし始めた。



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