第8話キスはカスタードの味

模試の結果をみて、いずみが勝ったのでキスをする羽目に。

今なら、女の子とキス出来るなら舌技の限りを尽くしてしたいが、大塚はそういう事にあまり興味がなく、『三国志演義』を読破しようと、分厚い本と格闘してる方が楽しいのだ。

ある日の夕方、バスを待っていた2人はパイシュー(パイ生地にカスタードがたっぷり入ったシュークリーム。120円)を買いついでにジュースを買ったのだが、雨がぱらついてきたので、バス待合所から、ふれあいセンター横の公園の東屋あずまやへ移動した。

2人はパイシューを食べた。


ゆっくり、いずみは大塚に近付く。そして、いずみはキスをねだった。

僕はいずみにキスをした。ディープキスだった。

しばらくすると、いずみは満足げに、

「大塚君キス初めて?」

「うん」

「キス上手すぎ」

「そ、そう?」

「大塚君は私のものだからね」

「う、うん」


雨は止み、バス停に向かった。

大塚の初めてのキスの味は、ほんのりカスタードの味がした

また、来週から中間テストが始まる。

この伊佐高校は進学校テストで漬けの毎日だった。

今回も『被害者友の会』で予習をする。

そして、『友の会』メンバーが大塚含めて、3組をづたづたにしたのだ!


……キスが上手って、いずみは経験者なのか~。大塚はふと思った。

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