第132話 許して!
次の休憩時にシャルルが仲介役として、アイリーンとみっちゃんの間に入ってくれた。有り難い。
ただ、休憩時間は短いので、シャルルがざっくり話した後、俺の口からちゃんと話すとした。
1号車にアイリーン、みっちゃん、シャルルとなり、2号車がニーナ、エンピアル、アウィン、セレネになった。
セレネは俺と離れるのを嫌がったが、エンピアルに説得されたようで、他の者達ともちゃんと話をする事により仲良くならないと駄目だと分かり、渋々移っていった。
また、休憩時に俺の奴隷となっている者に対しパーティー登録をした。
これで経験値が彼らにも入るので、ある種のパワーレベリングが可能になる。
隷属スキルのすごいところは、経験値が人数割ではなく、同じ経験値がパーティメンバーと同じ経験値が、パーティーに入った隷属者全員に入っていくという事だ。
ぶっ壊れのチートだ。いや、加護の部類か?
ただ効果範囲が分からない。
俺を中心なのか、倒した魔物を中心にしての距離なのか。その為、次の戦闘時に実験する事にした。
また、俺はアイリーンとみっちゃんへ、スキルによる影響について誠心誠意説明していった。
2人共思うところがあるようで、渋々といった感じではあるが、なんとか納得はしてくれた。
スキルの内容や個人差?によってばらつきがあるようで、みっちゃんの場合は特に強い攻撃性が出ていた。
アイリーンは今思うとひたすら俺にボディータッチしており、誘っているとしか思えないところがあった。
だが、どうやら本当に誘っていたらしい。
みっちゃんのツンデレも俺の気を惹く為の裏返しだと言う。
私の事を見て見て!アピールだったようだ。
そういった性的な興奮に心当たりがあった為、今回の事は不問にするとしてくれた。
勿論スキルの影響だ。
そしてその場で2人はスキル制御の2段目を習得していた。幸いスキルポイントを使って新たなスキルを取得するのは、俺に確認してからにしようとしていたらしい。
その為、俺が指示したスキル制御以外は取っていなかった。
また、今後取るスキルに関して、まずはスキルレジストにする。これをレベル20分まで取らないといけない。
これを最優先事項だと伝えてある。取得できる人数に限りがあるので、俺、アイリーンみっちゃん、この3人が取得する事が好ましいと判断したのだ。
そして馬車は進んでいたが、予定外の場所で馬車が止まり、何事か確認する。
「どうしたんだ?さっき、休憩したばかりだけど?」
「はい。斥候に出た者が前方に、いや、正確には前方の道から外れたところに魔物の群れを発見したと言うのです」
「分かった。俺が出よう。討ち漏らしを頼む」
まずはパワーレベリングを兼ねてシャルルをお姫様抱っこし、セレネを背中に背負う。
勿論フルハーネスを装着し、落下に備える。
安全な高さからというよりも、フルハーネスのロープだけで1 m程上がり十分に支えられる事を確認した。
これで万が一の場合も安心である。300m程まで近付いて来た魔物の群れの第1団に向かって、俺はシャルルとセレネと共に飛んでいったのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます