第4話 スキル選びと行動開始
ふと気が付くと、何もない無機質な部屋の中にいた。よく見ると扉があり、その扉を開けると小部屋があった。何やらパソコン?があるのと、ディスプレイが3つあって3画面構成になっている。
椅子に腰掛けてバソコンの画面に向き合う。
操作は直感で分かる。
スキルを検索して選択する為の端末のようだ。
スキルは選ぶと説明が見える。
例えばビルド系スキルの分類。
【ウエポンクリエイト】
様々な武器を作成可能。素材やレアリティは術者のレベルに依存する。
ジョブ系
【剣聖】
ありとあらゆる剣を使いこなし、剣を使う限り比類なき剣技を発揮する。スキル固有技あり
等だ。目当てのスキルを探すが中々出てこない。
よく見ると検索が出来るので、検索をしてみる。
『異空間収納 無限収納』
スペースを入れれば どちらかの文字が該当すれば出るようだ。
両方有った。
【異空間収納】
通常空間以外の異次元空間に術者のスキルレベルに応じた重さの物を収納出来る。
レベル1 50Kg
以降レベルが上がる度に50Kg容量が増加する。
生きている生命体も入る事が出来る。
【無限収納】
通常空間以外の異次元空間に重量無制限で物を収納出来る。但し、惑星、衛星は不可。(人工構造物は除く)
収納中は時間が停止する。生き物は入らない。(死体は可能)
建物を収納する場合、中にいる生き物は地面に置かれる。(水上の場合水面に)
【飛翔】
術者の魔力を消費して飛翔する。
目移りすると駄目なので即時に選ぶ。
?終わらない。何故だ?
何やらワーニングが出ていたので確認するとこうだ。
3つ目と、4つ目を選択可能。1ヶ月後〜1年後から使用可能。ただし、その前にお試しで1度又は5分間のみ使用可能。
何だこれ?
・・・あれがあれば、助けられるかも。
ひとつは・・・
【奴隷契約】
俺の目当ての使い方が出来るかどうか・・・
手を繋ぎ、リング状に繋がった状態の者達に対して複数同時に契約変更をする事が可能。
できるぞ!
そして数時間の検索で発見した。
【転送】
任意の相手を特定の条件の場所に飛ばす。
術者が訪れた事がない場所へは設定した条件の場所にランダムで転送する。
触れている必要あり。
対象者と手を繋いでいる場合、リング状に繋がった状態の者達に対して複数同時に発動できる。
どういう事か分からないが、上手く立ち回ればこれで高校生達を逃してやれそうだ。
俺は小躍りし、瑞希ちゃんに取って貰うスキルを探したが・・・ちゃんと有った。後は彼女が残りの1つについて、何を選択するかだ。うん。これはこれで楽しみだ。
これは彼女に任せよう。
俺は取得するスキルについて、追加となる2つを選択し、選択したスキルが正しく選ばれているのかを2度確認し、一呼吸おいてからポチった。
するとふっと景色が変わり、片膝をついた状態だった。不安そうにしている瑞希ちゃんにウインクをした。
「予定通りだよ!」
「行ってきます!」
神官に促されたが、彼女の側で見守りたいと言うと、あっさり引き下がった。
数秒後に瑞希ちゃんも立ち上がり、促されて神官の方に行く。
後ろから瑞希ちゃんの興奮気味な声が聞こえた。
「栃朗さん!あれ取れましたけど、やっぱり言っていた通りです。それと物凄いのを取りましたよ!」
俺は頷いた。俺の前の女の子の首に首輪が着けられ、隣の部屋に向かった。
いよいよ俺の番である。
「念の為に確認します。スキルは2つ得られましたか?」
「はい。間違いなく2つはあります」
「おめでとうございます。それでは首輪を着けさせて頂きますね」
そうして俺の首に首輪を着けた。
実は首に首輪が装着されただけならば効果はない。どうやら呪文を唱える必要が有る。若しくはスキル持ちが発動のワードを唱えなければならないようだ。
俺は頭の中で収納と念じた所、首輪が消えた。
可能だと確信していたんだ。既に試す為にハンカチを握ってスキル取得に挑んだが、念じると手から消え、念じると出てきたからだ。
おっさんはね、慎重なんさ!試さずにいきなり本番なんて、初体験のあの時だけさ!ビデオという教材で予習はしたけど・・・
まあ、今はおっさんやないんやけどね。
次の行動ですよー!
神官はえっ!?っと狼狽えとるなぁ!うんうん。
おっさん肩を掴んでな、おっさんの右足で神官の足を払ったら面白いように倒れたさ。
頭をしこたま打って悶絶しているよ!
で、首輪を出してさくっと巻いてやりましたよ!
「コントラクト!」
はい!出来ました!
〘奴隷1を獲得しました〙
すると脳内アナウンスが来ましたよ!ゲームみたいだなと心の中で呟く。
そして更に追加が来たんだよ!
〘奴隷1の所有奴隷である奴隷2から奴隷145の所有者となりました!〙
何だこいつ?神官の格好をしているが奴隷商か?瑞希ちゃんが俺の知りたい事を告げてくれた。
「その人奴隷商ですよ!」
今この部屋にはえせ神官がもう1人いた。
剣を抜いてきたが、こっちの反応の方が早かった。
大振りの剣を躱すと顔に手をやった。
「コントラクト!」
〘奴隷146を獲得しました〙
「俺達が隣の部屋に入ったら鍵を掛け、俺達が召喚された場所に行け!そして監視役をこっちに呼ぶんだ!何人居る?」
「2人です」
「お前に指示を出す。俺達と別れた後は、俺の奴隷になった者を開放しお金を分け与えろ」
そうして落とした剣を収納に入れてから、神官服を着ている2人に命令をしたのであった。
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