第7話さらば松の湯

久々につっち~と松の湯に向かった。松の湯はまだ再開していなかった。

そこに、張り紙が。

『長い間ありがとうございました。この度、松の湯は閉店致します。心苦しいですが、どうかお許し下さい

「なんだ、つっち~ごめんよ」

「いいよ」

普段通り西条さんが現れた。

「え?閉店?最悪」

「そうみたいです』


それから3ヶ月後。

携帯電話が鳴る。西条さんから。

内容は、お風呂セット持って松の湯に来て!だった。

松の湯再開か?

西野は松の湯に向かった。久々に暖簾のれんをくぐる。番台には溝口さんが座っていた。あの、ジェット水流で肛門洗っていたオジさんだ。

「何で、溝口さんが座ってるの?」

「私の退職金でこの銭湯ごと買ったのだよ!」

「良かった」


「オイッスー」

西条さんだ。機嫌がよさそうだ。

松の湯はドラマを作る銭湯である。


いつまでも、松の湯は続いて欲しい。


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松の湯に集まる面々 羽弦トリス @September-0919

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