中編 3

歩いて一体何分たったのだろうか

気がついたら日が傾いてきた


なんでついて行こうと思ったのだろうか

なんだか怖くなってきたな




もういいかな、そろそろ道路に戻って

荷物を取って歩いていこうかな、、、、


そう思って後ろを振り歩き出した


てかよくよく考えたらなぜ殺しにかかって来たヤツについて行こうと思ったのか

うーん

なぜだろうねぇー




しばらくすると

なにかに後をつけられている気がする

その足音はだんだんと近くなった後

ピタリとやんだ


僕は走ろうと思ったが

なぜか、なぜか、

振り返る方が正しい判断だと思ってしまった

何があるのかわからないまま振り返るのはさすがに気が引けるが深呼吸をして


決心し振り返る

するとそこには





"僕と同じ背格好の人がいた"



僕は息を飲んだ


、、、、、、は?


その人の手にはナイフが握られていた


お前のせいだお前のせいだお前のせいだお前のせいだお前のせいだお前のせいだお前のせいだお前のせいだお前のせいだお前のせいだお前のせいだ


お前のせいだ


彼はそう言いながら走って来た

何がなんなのかよく分からなかった


だが僕は避けれなかった

いや、避けようとする必要性を見いだせなかった。

それよりも、心の中でなにか引っかかる気がした


僕はゆっくりと目を閉じた

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